2011年3月 8日

ただの練習試合ではない

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担当:河原 正明

 今日の午後、レイソルU?18との練習試合が行われました。出場メンバーは5日の清水戦に出場が無かったメンバー+リハビリから復帰組の14選手。
 先日の開幕戦前日に「清水戦はただの34分の1試合ではない」と話したネルシーニョ監督ですが、今日のメンバーにとっては「ただの練習試合」ではありません。
 出場機会を得るために、プレーでアピールするだけ。高校生が相手というのは関係ありませんでした。
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 そんな中、うれしい実戦復帰を果たした選手が二人。まずは澤選手。右足首の手術から4ヶ月、ようやくピッチに立ったのですが、いきなりの90分間フル出場でした。後半には惜しいシュートシーンや、3点目となる工藤選手へのスルーパスなど見せ場も作りました。今日の試合全体については「個人個人が長所を生かさないといけなかった。FWなら得点を取る、MFならゲームを組み立てる。みんなの良い所が出た試合ではなかった」と反省の弁を述べていました。
  一方、自身のプレーについては「実戦からしばらく遠ざかっていたので、頭の中はもうグチャグチャでした(笑)。自分が頭の中で思い描くプレーを体が表現するには、もう少し実戦を積んでフィジカルや試合勘を戻さないと」というものの、要所要所で的確で堅実なプレーを披露、貴重な攻守のリンクマンとして存在感を発揮していました。

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  酒井選手もケガから復帰初戦でフル出場。こちらは3ヶ月ぶりとなる実戦に「予想していたよりも早く試合が出来て嬉しかった」とホッとした表情を見せました。屈強なフィジカルで、向かってくるユースの後輩である相手攻撃陣に得点を許しませんでした。「3ヶ月ぶりの試合にしては良かったと思うが、まだまだ全然試合勘が戻っていない。それでもケガは完璧に治ったので、今後については100%不安はない」と早速メンバー争いに食い込む覚悟です。
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  試合結果は3?0でトップチームが勝利。2得点の工藤選手も「どんな相手でも、点を取ることが自分には必要だった」と結果を残しました。
  一方でU?18の選手たちもアカデミーの能力を存分に見せ付けました。時間帯によってはトップチームのペースにさせない試合展開に持ち込むことも。下平監督も「いいところまでボールを運べても、最後の部分では体力的にどうしても力負けしてしまうので、一泡ふかせるまではできなかった。けど、テクニックや戦術面ではアカデミーの持ち味を出せていたかなと思う」と手ごたえを感じていたようです。U?18にとってもただの練習試合ではありませんでした。
 
  トップチームは週末に大事な試合が、U?18も来週以降に春休み恒例の招待大会があります。それぞれが目的を持って臨んだ今日の試合、トップチームとアカデミーU?18、果たして大きな果実を得たのはどちらでしょうか?