2011年3月16日

雄弁なパス

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担当:大重正人


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月曜から火曜にかけて発売されたサッカーマガジンに、茨田選手のインタビューが掲載されました。開幕戦でのプレーを見た担当記者さんから、週明けすぐにオファーをいただいて、取材、掲載と早くも紙面として届けられました。茨田選手に対する評価は、ユース時代の指導者から、チームメイトまで、いつも大きな期待をこめられたものばかりです。決してほめすぎるわけではありませんが、「天才」と表現する人もいるほどです。

「天才」という言葉から想像すると、感性やひらめきでプレーする。そんなイメージで彼のプレーを見てしまうこともありましたが、今回のインタビューで、それが間違いだったことがわかりました。「パスが持ち味です」というバラのパスには、論理的に考えながらのメッセージが込められています。マガジンより引用しますと、たとえば「受け手の右足にパスを出せば、敵が左側から来ているよという合図になります」。パスのコースだけなく強弱にも、出し手から受け手へのいろんな「言葉」があって、「受け手の選択肢が広がるように」というサポートの気持ちもあるのです。

自ら「人見知り」と強調するバラが、すごく雄弁に語っているように見えるのが少し意外でしたが、サッカーに対する譲れない思いとこれだけは負けないという自信があって、さらに記者さんの問いかけと絶妙な書き味があってのことでしょう。物流がいつもどおりではない状況でまだお手元まで届いていない方もいらっしゃるかもしれませんが、すごくいい記事ですので、またご一読いただければと思います。

「Jリーグサッカーキング」の原稿チェックも進んでいます。アカデミー出身の、工藤×酒井×山崎×茨田の座談会では、工藤選手から「バラのパスにはメッセージがある」との言葉もありました。吉田達磨 現強化部長をはじめとするコーチたちの指導が、彼らの耳から身体に息づいていることを感じられました。そして鈴木潤さんによるレイソルアカデミーの昔から今を振り返るレポート。吉田達磨、酒井直樹、近藤、大谷から石川、菅沼へ。そしていまの若い世代まで時代をつないでいく内容。正直、イヤーブックに十分なスペースを準備し、寄稿していただかなければいけなかった...と思うほどの、分量と読み応えでした。サッカーキングさん、この度は誠にありがとうございました。来週24日予定の発売までお待ちください。

明日17日も午前9時半からのトレーニング予定となっております。関東地方では計画停電も実施されておりますし、日々お気をつけて生活ください。