エースの責任感
担当:大重正人
NACK5の激闘から、1日のオフを挟んで、今日からトレーニングが再開しました。2部練習の予定でしたが、大宮戦の先発メンバーは筋トレからフィジカル、そしてランニングと軽めの調整。そして午後は休養となりました。29日の甲府戦から、3日の山形戦、7日の浦和戦とゴールデンウィークの3連戦が始まりますから、まずはしっかりコンディションに調整に努めています。
逆にそれ以外の選手たちは、午前は筋トレに加えてインターバルダッシュ、午後は4対4と濃密なトレーニングでした。チームは開幕2連勝と好スタートを切りましたが、それに貢献できていないという悔しい思いの選手も多くいることでしょう。しかし、そこで下を向いて諦めてしまうような選手は、今のレイソルに一人もいません。午後は15人ほどの少ない人数、常に動きっぱなしの4対4、息をつく暇もなく動き続けた選手たち。ネルシーニョ監督の終わりを告げるホイッスルのあと、思わず座りこむ選手たち。力を使い果たすまで頑張り抜きました。
昼食後には、マッチデープログラムのインタビューが行われました。開幕から2試合連続ゴールのレアンドロ選手です。大宮戦のゴールは「あれしかない!」というコースとシュートスピードを備えた見事なシュートでした。「前半は大宮のプレーが良かったが、監督の指示でシステムを変えてから、ポゼッションが上がって、チャンスも増えた。そこで落ち着いてチャンスを決められてよかった」。
また、これからマークが厳しくなるのでは?という問いにも「自分にとっては光栄でうれしいことです。ただレイソルの選手はみんな能力が高いし、そのチームワークの中で今の自分は活かされています。自分だけじゃないし、1試合ごとにまた違う選手が活躍するはずです」とチーム全体の調和を強調していました。
今は地震の影響で家族はブラジルに滞在中です。「大きな震災があって日本は厳しい状況だったけど、自分もチームもこれからという時に、チームを去るということは考えなかった。日本は復興に向けて力を合わせて頑張っているし、自分もプロとしての契約をしっかり全うしようと。母親や家族も心配してくれているけど、自分の仕事を理解してくれた。今は家族に会いたくて少しさみしい時もあるけど、もう少ししたら日本に戻ってくる予定だよ」。
今季から決勝点を決めた選手にマクドナルドから贈られる『WOWプレーヤーズアワード』。今日改めて副賞のギフトカードとビックマックのクッションを手渡すと、この日一番のテンションでクッションをバフバフ叩いて「家に持って帰って、息子にプレゼントするよ?!!」と最高のスマイルを見せてくれました。今季、彼の家がビックマックだらけになるぐらいの活躍を期待しています?