ダブルヘッダー
担当:大重正人
山形戦はサッカーのむずかしさ、勝負のアヤというのを嫌というほど痛感させられました。速報を打っていて、自分たちのサッカーを展開していながら敗れてしまった悔しさ。この感じはとても久しぶりだなと翌日になって思えます。それもJ1の厳しい戦いのなかだからこそ味わえるもの。心地よい悔しさでもあり、決して忘れてはならない悔しさです。
次のレッズ戦はもう3日後。今日はジェフリザーブズとの練習試合が急きょ組まれました。GWの中日で非常に多くのサポーター皆様が観戦にお越しくださいました。前半は工藤選手が倒されて得たPKを自ら決め、そして兵働選手のCKを澤選手がダイレクトで合わせて2点をリード。しかしネルシーニョ監督はハーフタイムにさらなる檄を飛ばします。「FWにいいボールが入っていない。もっとクサビのパスを狙っていこう。みんなプレーは悪くない。だからしっかり結果を出そう。それからリョウヘイ、体格をいかしてゴール前でもっと迫力のあるプレーを出せるはずだ!」と送り出します。
その言葉に応えるように、林選手が奮起。クロスボールからのヘディング2発、相手との競り合いをものともしない力強い一発でした。また工藤選手もスルーパスに抜け出して、GKの脇を軽く抜くワンタッチゴール。2得点の起点になった山崎選手のパスも光りました。中島選手は右足の惜しいシュート、藏川選手はクロスでアシスト。増嶋選手は落ち着いた球捌きで起点となり、安英学選手は長い足でボールを何度もかすめとる。水野選手も連日ながら60分ほど元気にプレー。試合は5-2。個々それぞれが持ち味をしっかりしました。
その試合後の一幕。稲田選手の愛息が応援に。試合後よちよち歩きをする、11か月の赤ちゃんに向かって「おいでおいで」競争がスタート。
コウキ、ユウキ、サカイ、バラの4人が手を叩いて、満面の笑みで手招きします?
しかしゴール直前で方向転換して、、、
コウキパパをさしおいて、まさか最年少バラのもとへ。パパの素質ありですね?(笑)心地よいゴールデンウィークの日差しのなか、とっても微笑ましい一幕でした。
そして午後2時からは、U-18チームの公式戦「プリンスリーグ」が日立台で行われました。プリンスリーグとは、高体連所属とクラブチームのユースチームが連盟の垣根を越えて戦うリーグ戦。レイソルU-18は長年千葉県予選の最後で敗れてしまう「鬼門」でしたが、大会形式の変更に伴い、昨年の千葉県リーグ優勝を受けて今季から「関東2部」に算入を果たしました。8チームのホームアンドアウェイのリーグ戦で1位になると、「1部」へ昇格。またその上に全国リーグとなる「プレミアリーグ」まであります。
先週の川崎U-18戦を1-0と勝利して、今日の2戦目はホーム日立台での武南高校戦。藤色のユニフォームで有名な全国レベルの強豪です。ボールを支配しながらも決定機をなかなか作れず、前半は0-0。相手高校の部員や父兄による大声援でまるでアウェイかのような雰囲気の中、カウンターやセットプレーのピンチには歓声が上がります。しかし慌てなかったレイソル。後半にロングフィードからチャンスを作り、右サイドからの折り返しを中川選手がゴールゲット。この1点を守り抜いて、見事2連勝を果たしました。
「しっかり引いて守るチームを崩すのはやっぱり簡単でない」と下平監督が振り返ったように、昨日の山形戦を見ているようでしたが、小兵ながら切れ味鋭いドリブルとスピードでゴールを決めたヒーローの中川選手。試合後も監督から1対1でアドバイスを受けていました。
この試合はU-18出身の工藤選手も観戦。「新しいユニフォーム、うらやましいですね?マブチモーターのロゴも目立ってますね。自分たちはトップのお下がりだったんで。でもキタジさんのユニフォームを着れたりしたんで、そういう喜びもありました。今のチームは、僕達の時よりもボール回しがうまい」と最強世代の一員も認めるパスワークを誇ります。ただ下平監督は「技術がある分、丁寧にきれいにやりすぎるときがある。もっと大胆さがあってもいい」と評価と課題を挙げていました。次節は5月8日、前橋での桐生第一高校戦です。
また5月29日には、延期になっていた『第15回 千葉県ユースサッカー選手権大会』の決勝戦、流経大柏高校との試合が行われます。こちらは日立台のスタジアムでの対戦で、勝ったチームには天皇杯千葉県予選の出場権も与えられます。この「柏ダービー」にもぜひご声援ください。