2011年5月14日

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担当:大重正人

ビッグスワンの4階席から快勝の喜びをわかちあう選手たちを見ていました。その列からヒーローインタビューに呼ばれたジョルジ選手は、笑顔で「イヤイヤ」をしているように見えました。あとで河原広報に聞くと、今日のヒーローはオレじゃないよ?とばかりにためらっていたそうです。

ミックスゾーンでゴールシーンを聞かれた時も「前線でキタジマ、ユウキ、ジュンヤたちが動き回って、自分が上がるタイミングやスペースを作ってくれる。だからあのゴールも生まれたんだよ。チームメイトのことをもっと称えてほしい。自分のゴールの形よりもね」と興奮ぎみの報道陣をそっとなだめるように語りかけます。今季3ゴールすべてが決勝ゴール。3個目のマクドナルドWOWアワードを受賞し「ビッグマック男」の異名がつきそうなほどの活躍ながら、フォアザチームの精神はまったく変わりません。

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大谷選手は「あんなにピッチで守備に追われて大変でしょう」と質問され「今はジョルジや酒井の攻撃参加がチームの大きなプラスになっています。2人が後ろを気にしないであがれるようにカバーするのが、自分とクリさんの役割だと思っています」

J1初ゴールを決めた工藤選手は「実は(アシストの)サカイは、俺じゃなくて順也くんを狙ったらしいですよ(笑)。でもそこで「スルー!」と声をかけたら、そのとおりスルーしてくれました」。その酒井選手は「あれは、工藤のナイスゴールですよ!」。

さらに工藤選手は「4試合連続ゴールを狙っていたキタジさんと交代したんだから、絶対に決めないといけないと思っていました」。北嶋選手は「もちろん連続ゴールを狙っていたし、決められなかったという悔しさは当然あります」と言いながら、3点目のあと第4審判に制止されてしまうほど、自分のことのように後輩のゴールを喜んでいました。

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2点目のヘディングシュートを決めた近藤選手も「ジョルジのボールがすばらしかった。守備でもシュート1本に抑えられたのも、レアンドロやユウキが相手のサイドバックを抑えてくれたからだし、ボランチの2人もすごく守備してくれる。みんなの守備意識が高いから、いまの成績があると思います」。

今は誰に談話を聞いても、チームメイトの話がすぐに出てきます。仲間が長所を発揮できるよう、プレーしやすいように、互いが互いをサポートしているのが、今のレイソルです。だからこその今季の5勝があるのです。来週は、アウェイ名古屋でのグランパス戦です。その意気込みをきかれた北嶋選手は「相手はJ1のチャンピオンだけど、自分たちもJ2のチャンピオン。自信をもって戦いたい」。速さも高さも強さもうまさも備えるチームですが、気後れすることなく、胸を張って堂々戦いましょう。ビッグスワンのオレンジのなかで、大きく響く歌声で一際輝いていたレイソルイエローのサポーターみなさん、テレビやモバイルを通して応援いただいた皆様。今日も応援ありがとうございました。

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