2011年5月21日

王者への挑戦

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担当:河原 正明

 打てども打てどもゴールが遠い。いや、よくやった。やはりチャンピオンチームの壁は厚かった。......今日の試合の感想は百人百様だと思います。
J1王者に挑んだ一戦は0?0のドローでした。試合後のミックズゾーンに現れた選手達の表情も様々、「相手がやはり強かった」「妥当な結果」「自分はもっと出来たのに...」とコメントも様々でした。それでも今日の結果には胸を張って良いでしょう。
 北嶋選手は「王者にふさわしいチームだった」とまずは相手に敬意を払うコメントから会見をスタート。「DF陣が頑張ってくれていることに、攻撃陣が報いることが大事なんです。DFが奪ったボールを中盤でつないで、仕上げはFWが魂込めてゴールを決めないと」と、今季常々口にしているチームとしての闘いを強調していたキタジ。「名古屋はチャンピオン。なかなか隙はないと思う。でも90分の中でチャンスを見つけられるはず。そこを逃さないようにしないといけない」と果敢にシュートを打っていきましたが、強力な相手DFの前に残念ながら無得点となりました。
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 一方の守備陣も2試合連続で無失点と勝ち点奪取に貢献しました。試合途中で頭に裂傷を負いながらも最後までプレーした近藤選手も「王者を完封できたことは大きな自信につながる。自分たちにも前半からセットプレーなどでゴールにつながるチャンスがあったので決めないといかなかった。攻撃陣については、次戦はゴールを決めてくれるでしょうから心配していません」とコメント。お互いを思いやる気持ちがそこにある限り、チームがほころぶことはないでしょう。

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 久々のスタメン出場となったのは茨田選手。これまで開幕から全試合にボランチのポジションで出場を続けてきた大谷主将が、高熱を伴う体調不良で無念のドクターストップ。監督が代わりに出番を授けたのが茨田選手でした。試合直前、ロッカールームからピッチへと向かう選手を送り出す監督以下スタッフたち。いつもは力強い握手なのですが、今日のネルシーニョ監督はバラにはなんと「バモ!バモ!」と両手で頬をビタンビタンと叩いて闘魂注入を!「いやーあれにはビックリしました!初めての気合いの入れられ方だったので(笑)」と試合後には話していましたが、あれで相当気合いが入ったようです。「まずは守備でタニさんがいなくても、チームのリズムを崩さないようにこころがけた」と謙虚に話していましたが守備では栗澤選手とのコンビで相手のチャンスを潰し、攻撃では得意のスルーボールでチャンスを作りました。
 ネルシーニョ監督も「バラを選んだ理由はシンプル、日々の練習で観察して決めただけ。今日も大谷同様にチームに必要なプレーができる選手だから。今日も問題はなかった」と合格点をあげていました。

 試合後のアウェイチーム側のゴール裏からは健闘を称える大きな拍手が起きました。今日も名古屋で、あるいはTVの前で応援いただきましてありがとうございました。次戦は一か月振りに「日立台」に戻っての試合となります。国立での浦和戦を挟んだアウェイ3試合を1勝1敗1分けとイーブンの戦績で乗り切りました。「やっと帰ってくる」と選手たちからも安堵の声が出ましたが、来週・再来週とホームでの連戦となります。次節神戸戦は首位の座をキープしての凱旋試合になります。神戸も暫定3位と今季好調なチームです。ぜひ多くの方に応援いただきたいと思います。