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担当:河原 正明
エアポケット。スタジアムをなんともいえない黄色い静けさと黄金色に跳ねる集団が包みます。すぐに声を上げ選手たちを鼓舞する黄色いスタンド。しかし、わずかなところで勝利がスルリと逃げていってしまいました。昨年8月の東京V戦以来の日立台での敗戦、そして10月の熊本戦以来の無得点試合でした。5年ぶりの仙台との一戦は苦い幕切れとなりました。
「負けないですね」と試合後の仙台・鎌田選手。「去年からフィジカルも強くなり、守備がしっかりしてきた。最後だけはやらせないつもりでプレーしている」と話していましたが、どことなく我々にも共通している「継続」がキーワードのようです。
昨年も仙台と対戦した増嶋選手も「今日は後ろから見ていても相手の守備がしっかりしていました。今季これまで闘ってきた相手と違う堅さがあった」と堅守を認めざるをえませんでした。
ネルシーニョ監督も「お互いが隙を見せない展開」だったと振り返りましたが、前日も話していたように180分1本勝負と思っています。当然勝って有利にセカンドレグを迎えたかったのですが、それでも再戦までは50日近く。もちろんその間にリーグ戦・日立台で仙台を迎えての一戦があります。それまでのリーグ戦でまた自力を鍛え上げて再挑戦です。
さて、今日の試合で安 英学選手が待望のレイソルデビューをしました。「この日が来るのを信じて練習に取り組んでいた」しかし、前半途中で近藤選手がアクシデントで退場と、思いがけない早い時間・形での交代でした。
ただ日立台でのデビュー戦は苦い結果となりました。「初めての公式戦、チームが苦しい時に助けたかったのですが、悔しいです。勝っていたら喜べたけど」と無念さを隠しません。それでも「練習ではなく試合で仲間とピッチに立てたことが大事。ここからがスタート。自分自身の課題も見つかったので、また気を引き締めていきます」。
またレイソルサポーターには「応援歌も歌ってくれて嬉しかった。気分も上がるし、みんな楽しそう。今ではすっかりお気に入りですよ!」と感謝をしていました。
明日から代表戦のため中国に向かいます。「じゃ、皆さん中国で待ってます!」と笑顔で旅立ちました。9日に柏に戻ってくる予定です。
2年ぶりのナビスコカップ、恒例の「ナビスコキッズイレブン」には多数のご参加いただきましてありがとうございました。なんと1時間で400人もの方が訪れ、予定人数が終了してしまいました。J'sゴールなどでも早速写真がアップされていましたが、親子で楽しく挑戦されていましたね。勝ち上がれば準々決勝でも実施しますので応援よろしくお願いします!
チームは明日はオフです。またヨンハ選手以外にも大津選手と酒井選手が8日までU-22代表合宿に参加します。いよいよ代表選考も近づいています。日立台には9日に戻りますのでご承知ください。では。