観察力
担当:大重正人
朝から横風と小雨が降り続いた日立台。代表で安英学、大津、酒井と3選手がチームを離れ、人数的には少しさみしいトレーニングに映りましたが、6対6のトレーニングは球際の競り合いも激しく、身体も気持ちも集中をきらすことは当然ありません。6月は、これまで好調な成績を収めてきたレイソルにとって、本当の力が問われる正念場となりそうです。
初戦のベガルタ戦に惜敗でスタートした6月。続く11日土曜にはマリノス、15日水曜はジュビロ、18日土曜はロングアウェイのアビスパ、22日水曜はガンバ、25日土曜にアウェイでヴァンフォーレ。ミッドウィークにも試合が詰め込まれた5連戦となります。10日金曜日午後に大津選手と酒井選手がU-22代表に選出されれば、13日から25日までロンドン五輪予選合宿に送り出すことになります。連戦によるコンディション調整も難しくなり、文字通りの総力戦。これまで出場機会が少なかった選手にとっては、チャンスをつかむ好機になります。雨でヨネックスのキャップをかぶっていたネルシーニョ監督、そのひさしの下からピッチへ鋭い視線を送っていました。
そのネルシーニョ監督が受けた取材記事が、明日発売の「Number」に掲載されます。「チームのリーダー論」としてヨーロッパサッカーからはモウリーニョ、グアルディオラ両監督など、Jリーグから広島のペトロヴィッチ監督、そして我らがネルシーニョ監督がピックアップされています。戸塚啓さんによる記事の視点は「観察力」。監督自らの信念・やり方はもちろん、小見強化部統括ダイレクター、北嶋選手、布部コーチと、普段からより身近に接している人の言葉をもとに構成されています。監督を中心にまとまり、同じ方向に突き進んでいるレイソルの一端を垣間見ることができます。「厳しい」とイメージをお持ちの方もいると思いますが、ひとりひとりに細やかな気遣いを欠かせない監督でもあります。穏やかに温かく見守るような表情の写真も印象的です!
午後からの取材でも連戦です。田中順也選手がJ:COM「レイソルタイム」の取材を受けました。普段から丁寧にじっくりを言葉を選んで話す田中選手ですが、実は「テレビ取材が苦手です」とのこと。昨年の取材の自己紹介で「田中順也と申します」と、別に社会人としてなんら落ち度のないあいさつをしたにもかかわらず、まじめ過ぎる応対がどこか笑いを誘ってしまい、周りからイジられたというのがトラウマになっているかもしれませんね(笑)
「自分はしゃべれる方だと思っていたけど、あまり得意じゃないって気づきました(笑)。」それでも特別指定時代から数えて3年目、ぐんぐんと成長を続けるプレー同様に、トークも巧みになっていました。チームの仲間から寄せられたコメントに笑顔で聞き入るジュンヤ。「みんなヒドイ!それはオレじゃないですよ?」と思わず反論した同僚の「観察力」もお楽しみに。放送は6月16日からとなります。