追い込む
担当:大重正人
先週の暑さがうそのように、またひんやりした梅雨に戻った日立台。土・水・土・水・土とハードスケジュールの5連戦がようやく終わり、次のセレッソ戦は7月2日の土曜日です。今日から5日間、フィジカルも戦術もじっくりと調整ができます。甲府戦の先発組は室内トレからローパワーのランニングでしたが、それ以外のメンバーには強烈なフィジカルトレーニングが課せられました。
ラダーによるステップワークから、ゴムでつながれたペアの相手をけん引。ヨーヨーのように行ったり来たりのダッシュや、四角形におかれたコーンの間を何度も反復ダッシュするなど、4時にスタートした練習が終わったのは6時過ぎ。「今日も3時スタートで、暑かったらほんとヤバかったですよ」と橋本選手。久々のフィジカルメニューだった大谷選手も「試合だけじゃなくて、こういうきついトレーニングをやってることを伝えるのも広報の仕事ですよ(笑)」。もっと厳しそうなところを写真に撮れなくて申し訳ないです。。。終わった瞬間、ひざまづいて倒れ込むまで。息を吸いたくても胸が痛くて呼吸が苦しくなるほど、ギリギリまで、身体も心も限界まで追い込んだ選手たちでした。
北嶋選手はクラブハウスの玄関までたどり着いたものの、スパイクを脱いで腰をおろしてしまうと「もうここから動けねぇ...」と精魂尽き果てた様子。「ほんとヤバかったよ、今日は。久々のフィジカルというのもあるし、連戦で体力が落ちていることもあるけど、今日はきつかった。市船よりも走ったよ!」。とそこへ温冷交代浴を終えて帰路についた増嶋選手が偶然通りがかり「市船よりもっていうのはウソでしょ」と後輩からクールな一言。報道陣を笑わせます。それでも北嶋選手は「すごく苦しいけど、でもこういうのが必要なんだよ!」。
今月はハードだった6月よりも、さらに1試合多い7試合が控えています。セレッソ戦までの1週間、そして仙台戦までの1週間。ここでのコンディション調整やフィジカル強化が間違いなく連戦の結果を左右するはず。レイソルのここまでの快進撃の源は、やはり運動量で相手を勝っているから。選手たちもそれがわかっているからこそ、口では苦しいと言いながらも、歯をくいしばって練習でも酸素が続く限り走り続けるのです。
そんなトップチームに負けじと、アカデミーチームの快進撃も続いています。まずU-12チームが「全日本少年サッカー大会」の千葉県大会で見事制し、2年連続13回目の優勝を飾りました。8月1日から静岡県で行われる全国大会に出場します。U-18はクラブユース選手権ですでに全国出場を決め、週末の順位決定戦で横浜FCと川崎Fを逆転で破り、関東5位代表として全国大会へ挑みます。U-15チームもクラブユース関東大会初戦を7-1で快勝。あと2勝してベスト8入りすれば、文句なしで全国へ進みます。この夏もレイソルイエローが全国のサッカーシーンで飛躍することを待ちわびるばかりです!