夢の舞台へ
担当:河原 正明
今日の午後、関東地方を襲った集中豪雨。日立台も酷い土砂降りに見舞われました。ちょうど外でU12の取材に立ち会っていたのですが、突然鳴り出した雷鳴と大雨に、安全を考慮し練習も中止とせざるをえませんでした。
トップチームも同様に、室内での練習に切り替えました。昨日大重広報がお伝えした通り、今日が夏休み期間中最後の練習見学可能日でしたが、やむをえない事情でご見学できなくなってしまいました。何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
その雨が降り出したころにスタジアムを訪問していたのは芝浦工大付属柏中サッカー部の皆さん。選手有志が行っている中学生招待事業「BtoJシート」、いつもは寄贈に訪問するのですが「プロ選手の練習を見てみたい」とのことで、いつもとは逆に中学生に来場いただきました。
まずは、初めて入る室内練習場兼会見場に驚き、記者会見さながらに選手が座ると少し緊張した表情に。でも選手たちの話を聞くうちに表情も柔らかくなり、真剣な眼差しで一言一言を聞き漏らさないようメモをとりながら聞き入っていました。
最後は選手と記念撮影を。残念ながらその後の練習見学は叶いませんでしたが、また日曜日はスタジアムで3選手が待っています。Jリーガーのプレーを間近で体感してください!
さて、日曜日にはトップチーム以外にも大きな試合が組まれています。柏レイソルU18が、第16回千葉県サッカー選手権大会 兼 第91回天皇杯全日本サッカー選手権大会 千葉県予選の決勝戦を戦います。この試合に勝利すると2005年の第85回大会以来7年ぶりの天皇杯千葉県代表となります。相手は浦安ジュニアサッカークラブ(JSC)。名前はJSCですが立派な社会人リーグのチームです。下平U18監督は決戦を前に「大人相手なのでフィジカル勝負だけでは勝てないだろうが、いままでと同じくしっかりとポゼッションしてボールをつなぐレイソルのスタイルで挑む」と取材に答えました。
「あと2回勝てばトップチームと当たる。練習試合と違って『ガチンコ』でトップと試合ができるチャンスを逃すわけにはいかない」。そうなのです、天皇杯1回戦を勝ち上がるとおそらくレイソル史上初の公式戦でのトップチームVSアカデミーチームの対戦が実現するのです。
「アカデミースタッフの夢」である2種世代での天皇杯出場、そこに立ちふさがる相手にもレイソルアカデミーに縁深い選手が。「太郎がね、頑張っているんですよ」。浦安JSCのFWの一人が昨季までJ2・ギラヴァンツ北九州に所属していた長谷川太郎選手。レイソルユース出身です。昨年も日立台での対戦で放ったクロスバー直撃のミドルシュートを覚えている方も多いのでは?チームメイトとして同じ釜の飯を食べた間柄の二人が監督と選手として対戦します。「太郎と会えるのも楽しみだけどね。でも、勝負は譲らない」と全力で挑みます。会場は成田市中台運動公園で15時キックオフです。川崎戦の前に朗報が届くことを祈っています!頼むぞU18!!
そして、もう一人夢の舞台へ挑戦する選手が。安 英学選手がW杯アジア3次予選の北朝鮮代表に選出されました。「再び夢であるW杯の舞台に立つために」とコメントをしてくれましたが、昨年誕生した愛息に父親がブラジルW杯でプレーしている姿を見せるのが夢というヨンハ。「それには運も必要。だから運を呼び込むためにも普段からもっといいことをしないと」といたずらっぽく笑っていましたが、これからガチンコの真剣勝負そのものに向かうのですが、前節ガンバ戦で今季リーグ戦初出場したこともあるでしょうか、いい意味でゆとりを感じました。
「ガンバのような強豪相手の試合に、レイソルの選手として出場できたのは良かった。ただ、連敗はしていないけど連勝も出来ていない。これは相手も上位に位置するレイソルの力を認めている証拠。相手の力を跳ね返せるようにチームがまとまって、目の前の1試合1試合を勝つことが大事」とまずはレイソルの夢であるタイトルへ向けて、川崎戦にしっかりと照準を合わせてくれています。なお、明後日の試合が終わるとしばらくは代表に合流となります。帰国日は判明次第お知らせします。
それぞれの夢へ、一歩ずつ。日曜日に向けて、明日はトップチームは非公開練習とさせていただきます。日曜日に日立台でお待ちしております!