2011年9月22日

キリハタ

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担当:大重正人

まず昨日のお話から。U-22日本代表戦にレイソルから酒井選手が出場しました。なにより目についたのは、バックスタンドの横断幕。「柏男児」「酒井宏樹」と日立台でおなじみの文字。その間には、なんと「やってやれ」。試合をテレビ観戦していた選手たちやサポーターみなさんがツイッターですぐにつぶやいて、まさに「やってやれ」祭りでしたね(笑)。他チームのサポーターの方からしたら「やってやれ?何?」と思ったでしょうし、レイソルサポだけがほくそ笑む弾幕でした。台風の中、遠く鳥栖まで応援に行かれたサポーターの方、大変お疲れ様でした。

試合は2-0で勝利。「もっと右サイド使ってほしいなぁ」という柏一同の声が聞こえてきそうな展開でしたが、酒井選手も常々「自分はディフェンダーですから。まず守備です」と繰り返していますし、4バックの一角として完封したことを喜びたいと思います。今日の昼過ぎに帰柏し、今日は静養。明日からチームに合流します。

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台風一過!ものすごい雨と風をもたらした台風が過ぎ去って、日立台はこれ以上ない青空が広がりました。日差しが当たるところは真夏のような暑さでしたが、台風でたくさんの枝葉が散らばった木陰には涼しい風が吹き抜け、とても心地よい午前中でした。昨日のトレーニングが中止になり、今日は朝8時半から若手選手たちは早出筋トレ。そして9時半から戦術練習がおこなわれました。

そして午後からは、ホームページやモバイルでお届けしている「on the way」の取材を行いました。今回15回目は、桐畑和繁選手が登場です!練習後、選手会長として選手ミーティングの仕事を終え、2時過ぎにお店に駆けつけてくれました。今回は「お店はやっぱ珍來でしょ!チームスポンサーですよ」といつもご支援いただいている「珍來」日立台店で行いました。

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「珍來」で必ず食べるというレバニラ定食、ギョーザ。そして「若い時は、お金がなくて頼めなかった」というコカコーラも気にせず注文できるようになった24歳。「むっちゃ幸せです!!」と大好物におかわりしたご飯を大口でほおばりながらも、饒舌すぎるキリトークが止まりません。

「ほかの人のon the wayをモバイルで読んで、すごくかっこよくて、自分もいつか出たいと思ってた。でもキタジさんに『オマエはまだ道に乗ってねぇ』って言われて(笑)。ついに来ましたね!」。その言葉通り、実はいくつも壁を乗り越えてきた苦労の連続でした。体育で一回も「5」をとったことがない。子供のころからいつも2番手で追いかけていた。プロ1年目は練習についていけなくて、シュートも全部決められて本当に辛かった。

いま6年目にしてようやく出場の機会を得て、試合に出られる充実感と、試合に出られない悔しさの間で戦えるポジションまでやってきたキリ。酒井選手や田中選手と並んで、今季もっとも成長を遂げた一人に間違いありません。「自分のことだけ考えたら無理してでも試合に出たい。でも自分が本調子になくてシュートを止められなかったら、もうなんて言っていいかわからない......この90分にどれだけ多くの人が懸けているかを考えたら」。何よりもチームの勝利。そんな言葉の節々に成長の跡を感じることができました。

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「いつも日立台で毎試合応援しています」という珍来の清水社長は、3時間以上も同席して、キリの話に聞き入ってくださいました。スポンサードだけでなく、毎試合ギョウザ半額キャンペーンを実施いただくなど、厚いご支援をいただいています。フィギュア愛好家同士で話が盛り上がり、なんと店内に展示していたマイケルジャクソンのフィギュアまでプレゼントくださいました。これにはキリも大興奮。胸に大事に大事に抱えて持って帰りました。清水社長、日立台店の皆様、今日は長い時間本当にありがとうございました。この模様は10月上旬から掲載予定ですのでお楽しみに。

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