2011年10月 4日

誰がために

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担当:河原 正明

 激闘のアントラーズ戦から2日経ちました。いまだに心地良い余韻をかみ締めているレイソルサポーターの方も多いと思います。そして昨日の酒井選手の日本代表入り。突然すぎる感はありましたが(苦笑)、チームメイトたちも応援歌をもじって「やってやれ!」とtwitterでつぶやき激励していました。
 午前中にはアカデミーコーチたちにも吉田強化部長から報告を。近藤選手以来のアカデミー出身選手の日本代表入りにみな喜色満面でした。ちなみにレイソルの育成組織出身の日本代表第一号は酒井直樹・現U15コーチ。同じ酒井姓だけで「これからは『酒井』って名前の選手を育てればいいんじゃない?」との某コーチの意見は・・・黙殺でした。

 さて、今日の午前練習はアントラーズ戦で出場しなかった、あるいは短い出場時間だった選手たちが対象に。フィジカルトレーニングで体を苛めぬきます。負荷のかかるキツイメニューに思わず音を上げたくなるのが本心かもしれませんが、疲れの見えた選手にピメンテウ・フィジコが絶妙のタイミングで檄を飛ばします。
 「またアントラーズ戦のように一人少なくなるかもしれないぞ。仲間のために走り続けろ!それは今やらないと、試合では出せないぞ!!」

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 試合結果を伝えるテレビや新聞、サッカー専門誌などを見ても「鬼門突破!」、「10人で守り抜く」という言葉でにぎわっていました。しかし、観ていた方はお分かりのように、守り一辺倒の中でも、プレー中はもちろんのことプレーが止まった時には、常にお互いに声を掛け合い、自分たちが何を今しなければいけないのかと状況を確認し続けていました。ピッチ脇にいた自分もそれゆえに選手たちからは、焦りの色を感じることはありませんでした。そしてそれを成し得たのは全員が強いマインドを鍛え、兼ね備えるようになったからでしょう。監督だけでなく、コーチ陣も含めて「勝利の文化」はこういう日頃のトレーニングで植えつけられています。その根は太くなりつつあります。

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 さて、選手の大事な「仕事」に取材対応があります。今日は茨田選手がJ-com東関東の応援番組「レイソルタイム」に出演。昨年ルーキーとして加入直後以来の出演です。
 ネルシーニョ監督の下、大事な試合に出番をもらっているバラ。今年はJ1の舞台。試合前の挨拶では「TVで見たことのある選手ばかり・・・」とそこは20歳、さすがに緊張していたようです。しかし、ピッチに立つと20歳とは思えない玄人はだしのプレーで観る人をうならせ続けています。
 
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 今回の企画はチームメイト(といっても先輩ばかりですが)にさらにはアカデミー時代の恩師によるバラ評を見てもらうもの。いじられキャラのバラ、辛口?コメント連発に「そんなことない」「ひどすぎる?!」と本人は必死に否定していました。でも、某選手のコメントには「普段はそういう言葉を言う人ではないので、すごく嬉しかったです」とホロリとしていました。オンエアは16日から。「レイソルタイム」10月後半号もお楽しみに!