先生
担当:河原 正明
今日の練習後、スタジアムの一角に集う子どもたち。先日、田中順也選手が「レイソルしま専科」で訪れた柏市立名戸ヶ谷小学校の児童たちでした。大きな模造紙に書いてくれた田中選手への御礼の言葉を「直接渡したい」と、先生が引率して来てくれました。
贈呈後は即席のサイン会に。前回、学校を訪れた際はサインNGでしたので、今日はサインがお目当ての子も多かったのでは?ひとりの児童が「先生、もう一つ田中選手にサインもらってもいい?」と尋ねると「俺も先生なんだよなぁ」と教員免許を持つ順也も反応していました。最後はみんなで記念撮影を。また遊びに来てくださいね!
一方、「先生」と選手から慕われていることが判明したのは、今日が誕生日の安 英学選手。恒例のバースデーケーキ、プレートに書かれた文字は「Happy Birthday ヨンハ先生」。
確かに、周りへの配慮や気遣い、気配り、さらには「お手本」となる行動は「先生」と呼ばれるのも納得です。今日も自らケーキを年下の選手たちにも「食べない?」とテーブルを回って振舞っていました。メディアへの受け答えも丁寧で、期待を上回る鮮やかでウィットに富んだコメントには、いつも助けられています。私が広報になってからこれまでたくさんの選手がレイソルにやってきましたが、前所属チームの広報担当の方に「本当に人格者、人柄は何も心配ないよ。それだけに移籍していくのが残念」とわざわざ電話をもらったのは後にも先にもヨンハだけです。
本人は「33歳、ゴールデンエイジ突入です!」とおどけていましたが、先日の広島戦でも同級生のキタジとジョルジが大暴れ、まさに「ゴールデン」な世代が活躍しました。残り4試合、そして合間には代表選手としてワールドカップ予選も控えています。中でも11月15日には日本代表との一戦が行われます。レイソルで見せるプレー同様に、きっと日本へも大きな壁となって立ちふさがることでしょう。
休み明けのチームは午前中「いつも通り」に激しいフィジカルトレーニングを。「やっぱりブレへんですね。しっかりと追い込まれました」と若手の橋本選手も堪えた様子。そんな中でもヨンハは歯を食いしばり全力でトライしていました。
「33歳初の練習はキツかったです!ゲームには勝てないし、サッカーの神様は厳しいですね」と苦笑いのヨンハ。それでも、その言葉通りならば、サッカーの神様はしっかり見ているということです。年長者が自ら率先して練習から常に100%、絶対に手を抜かないことを誰もが知っているからこそ、チームメイトは誰もサボれないし、自らに挑戦し続けることが出来ているのだと思います。リーグ戦、そして代表戦、さらには天皇杯で勝ち進めばその先までシーズンは続きます。ヨンハ先生から学べることはまだまだたくさんありそうです。