ベスト16へ
担当:河原 正明
寒さを忘れさせる快勝でした。第91回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦、ヴァンフォーレ甲府戦は6?1のスコアで勝利、次のラウンドに進みました。
序盤から「ホーム」のレイソルが甲府DFを相手陣地に釘付けにします。口火を切ったのはジョルジ。酒井からレアンドロ、工藤と繋がったボールを右足でシュート!これが決まり幸先の良いスタートを切ります。しかし、直後にクリアしたボールを蹴り返され同点に追いつかれます。ハーフタイムに「ここから良く修正した」と指揮官も話していましたが、追いつかれても慌てることなく、まずはしっかりと守って、ボールをつなぎ自分たちのリズムを取り戻します。再び相手を押し込めてから工藤、キタジと続けざまにゴールが決まります。工藤へのキタジのアシストも、キタジへのレアンドロのアシストも見ごたえあるものでした。これで3?1とリードし、今日のハイライトを迎えます。
前半37分、ついにその時が訪れました。橋本和選手のプロ初ゴールです!思い返せば昨年J2第2節栃木戦での惜しいシュートから始まり、今年もアウェイ鹿島戦に先日の新潟戦のループシュートなど、見ているサポーターのみなさんも「もう少しなのに!」とじれていたことでしょう。と、同時に「もうすぐ決めるだろう」という予感も高まっていたと思います。そんな皆さんの気持ちが暖かい拍手となってスタジアムを包んだ瞬間は、なんともいえない幸福感に溢れていました。次はリーグ戦でも見せて欲しいものです。おめでとうワタル!
ハーフタイム、ネルシーニョ監督はFW二人を同時に交代します。「お前らエネルギー満タンだろ?最初からいくぞ!」と指揮官に激を飛ばされて出てきたのは林・田中のセット。その言葉通りにゴールに飢えた両FWは、執拗なまでにゴールを狙いボールを追いかけます。後半早々の順也のシュート、これは「絶対に獲る!」という決意表明の一発でした。続くダイレクトボレーもコースがわずかにずれましたが、「練習試合でも良い感覚で打てていた」そのままにジョルジのナイスパスから訪れた3度目のチャンスはキッチリとブチ込みました!
その後も前線の4人で相手DFを翻弄するかのパス交換で、相手の懐で嫌なプレーをし続けます。80分、レアンドロからの丁寧なパスを左足一閃で6ゴール目。これで勝負あり。残念ながら林選手にゴールは生まれませんでしたが、試合後に相手の監督が「4人のストライカーの動きが良かった」とコメントするほど4選手の動きは相手を上回っていました。
その理由を大谷キャプテンは「うちは全員が試合に出たくてウズウズしている」と話し、増嶋選手も「代わりに出場する選手がウズウズしているから、伸び伸びプレーすればすごく力を出せる」とコメント。「ウズウズ」していたのはFW二人に水野選手も同じ。「代わって出場する選手を周りの選手で助け合っている。これがすごく大事です」と誰もがチームの総合力での勝利を口にしていました。
これで3季ぶりにベスト16に進出、次の相手は名古屋グランパスです。会場は未定ですが、正式決定を持ってアナウンスしますので、お待ちください。
今日も寒い中ご声援ありがとうございました。なお、日付変わって17日(木)21時からNHK?BSで天皇杯ダイジェストが放映されます。ゴールシーンをもう一度ご覧ください。では。