2012年3月12日

渇望

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担当:河原 正明

 昨日のJ開幕戦に続き、日立台ではトレーニングマッチが行われました。相手はJ2・水戸ホーリーホック。昨年のプレシーズンマッチ以来の対戦となります。今日は室内は陽射しが暖かかったのですが、グラウンドは春一番の強風、「やりずらかった(北嶋選手)」ボールのコントロールが非常に難しい試合となりました。

 マリノス戦に先発出場した選手はオフになり、今日から代表に合流したヨンハと工藤、酒井、さらにはU19代表の山中選手と負傷中の桐畑、林選手を除く全員が出場しました。先発出場した選手のうち水野、北嶋、澤選手を除く8人は今季の対外試合に初出場する選手。それぞれが自分の持ち味を出そうと前半からモチベーションの高さをピッチ上で爆発させます。
 
 まずは前半16分、ペナルティエリア近くまで上がってきた左SB・福井選手が強烈なミドルシュートを放ち相手のゴールネットを揺らし、右SBの藤田選手と歓喜の抱擁をします。昨年、北九州でも見せていた得意の一振りでレイソルが先制します。

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 その後もハーフコートゲームのような展開。右サイドの藤田選手が果敢なオーバーラップを見せれば、ボランチの栗澤選手とハンジン選手が潰す、奪う、つなぐプレーでゲームをコントロール。さらに攻撃的MFに入った中島、水野の両選手も交互にサイドから好球を送ります。那須、渡部のセンターバックは水も漏らさぬ守備と鋭い寄せで相手の攻撃の芽を摘み続けます。そして前線の北嶋・澤の2トップ。「気が利く」二人だけに、互いに周りの選手の持ち味を生かすプレーが多いのですが、今日はエゴイステックにゴールを狙うシーンも多く、それぞれが後半に1得点ずつとしっかり結果を残しました。それでも「90分間できたけど、1点じゃダメ。もっとインパクトを残す得点を挙げないと」とキタジ。昨年、一昨年もそうでしたが、練習試合にモチベーションが下がることはありません。

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 その理由を水野選手は「必死なプレーで、ベンチ争い、先発争いを起さないといけない」と話し、キタジも「選手たちの中で『競争』だと、今日の試合に対する取り組み方がしっかりできていた」とどの選手も試合に出るチャンスを掴もうとギラギラとした渇望感が強烈だったことを明かします。今のチームにはこの気持ちの強さがある選手たちばかりです。明日の練習にはオフ明けの選手も合流しますが、今日の先発メンバー誰もが次の浦和戦へ向けて高いモチベーションを保ってくることでしょう。今週末の試合に向けて楽しみが増えました。
 アウェイ、埼玉スタジアムのチケットはまだ販売中です。ぜひ現地で応援いただければと思います!

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