2012年4月28日

艱難辛苦

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担当:河原 正明

 日立台にはやはり太陽が似合います。晴れの土曜日は何週間ぶりでしょうか?今日から始まったゴールデンウィークのホーム3連戦、J1リーグサガン鳥栖戦。勝利を求めて戦った90分間でしたが、結果は惜しくも1?1のドローでした。
 リーグ戦での連敗阻止、そしてホームゲームを勝つことで勢いを取り戻したい。そのために足りないものを追い求めて、今週チームはこれまで以上に集中したトレーニングを行ってきました。そして迎えた今日、スタジアムで待つサポーターも「勝ちにこだわれ貪欲にいこう!」と鼓舞するメッセージを掲げました。選手たちも普段の笑顔とは違い、やや緊張した面持ちでピッチに向かいました。
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  緊張した面持ちの理由が他にあるであろう選手も一人。稲田 康志選手がレイソル移籍後初の試合出場を果たしました。試合後に監督が明かしましたが、実は今週の練習で菅野選手にアクシデントが発生。ギリギリまで回復を待ちましたが指揮官はイナの起用を決断。「いつ出番が来てもいいように」という姿勢で移籍後の約2年近くチャンスを待っていたイナ。それだけに今日の試合にかける想いが一番強かった選手かもしれません。
 試合も現在リーグ最少失点のサガン鳥栖が相手だけに、互いにゴールを割られない拮抗した展開に。その中でも前半42分、相手の強烈なシュートが襲いますが、これをイナがワンハンドでセーブ!その直後に先制点が生まれただけにチームに勝ち点をもたらすビッグセーブになりました。

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 そしてACL第2戦 全北現代戦以来となる待望久しかった先制点。決めたのは柏の男・北嶋選手でした。前半のアディショナルタイム、ワグネル選手からのCKに「相手DFとの駆け引きで上手くいいポジションを取れた。そこにジョルジから素晴らしいボールが来た」とニアサイドでお得意のバックヘッド!昨年10月のJリーグ30節、広島戦以来の「ニアジマ」ゴールは今季初ゴール。いつもの胸を叩くポーズとともに復活を告げるゴールでした!!しかし試合後は「ようやく点を取れた。でも、今はチームの勝利のことだけを考えているので、勝てなかったことには満足していない」と固い表情のままでした。

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 キタジにようやく、にはもうひとつ意味があります。今日のゴールでJ1でのクラブ通算最多得点記録を更新しました。エジウソン選手と51ゴールで並んでいたのですが、52得点を達成。これを告げると「知らなかった!レイソルの歴史に名前が残ることはすごくうれしい。いつも2番だったからね(笑)」とようやく少し笑顔が。来年のイヤーブックには堂々と単独で記録されますね。

 試合は終盤、運動量の落ちないサガン鳥栖との激しいカウンターと守備の応戦になりましたが、セットプレーから相手に同点ゴールを許してしまいます。その後何度かレイソルも橋本、酒井の両SBを中心にゴール前まで迫りますが、後半残りわずかで酒井選手が放ったクロスには北嶋・工藤の両FWに惜しくも合わず!そのままタイムアップとなりました。
 これでリーグ戦3試合未勝利、厳しい状況が続きます。しかしすぐに火曜日にはACL予選リーグ第5戦、ブリーラム・ユナイテッド戦が行われます。息を付く間もないくらいに現実は迫ってきます。でもこの苦境を変えるのは選手、チーム、クラブ、そしてサポーターの皆さんの力が合わさってこそ。「一心同体」と大きな幕を掲げていただきました。その言葉に甘えることなく、しっかりと胸に刻んで次の試合に全力を。今日もご声援ありがとうございました。火曜、日曜と2連戦も応援よろしくお願いします。

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