2012年5月 6日

柏熱地帯

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

ゴールデンウィーク最終日。チケット発売当初は売れ行きが芳しくなかったのですが、日に日に発券が増えて、開幕戦にせまる12875人もの皆様がご来場下さいました。試合前からゴール裏、柏熱地帯から発せられる応援の波がバックスタンド、そしてSS席の方まで火をつけて、すばらしいホーム日立台の雰囲気でした。

前半立ち上がりに先制され、予想されていた夕立ちが、前半途中に突如襲ってきて、風と雨と雷にさらされ、そしてさあここからという後半開始早々にも失点。もう席を立ってしまいたくなるような状況、それでもレイソルを勝たせたいという熱い思いは冷えるどことか、燃えたぎっていました。逆転を信じて疑わないサポーターの後押しを受け、後半14分に投入された田中順也選手が、1分後に豪快な左足のミドルシュート!ブリーラム戦はベンチから外れ、別メニューでフィジカル練習に取り組み、リフレッシュされた成果がさっそく表れました。

増嶋選手が濡れたボールを懸命に拭きながら、投げ続けたロングスロー。ついに実を結んだのが、ワグネル選手のボレーシュートでした。まるで去年アウェイ広島戦の再現のようなゴールに「これで行ける!」と昨年フロンターレ戦の記憶が蘇ってきました。でも去年の話をするのは、本当にやめなければいけません。

リードを追い付くためには、すごくエネルギーが必要です。余裕のないなかでのプレーは、見た目以上に肉体的にも精神的にもパワーを消費せざるをえないのだと思います。ブリーラム戦、ベガルタ戦、広州戦、ヴィッセル戦。テキスト速報には祈るような気持ちで「さあ来たぞ、レイソル!ここからだ、ここで守備踏ん張りたい!!」と打ち込みました。しかし、そこからの一歩、寄り切ることができませんでした。

スタンドから起こる当然のブーイングを、選手たちはどんな思いで受け止めたことでしょう。スタンドへのあいさつ、栗澤選手が一歩前に進み出て頭を下げる写真がありました。とても苦しい写真でした。それでもサポーターからは励ましや後押しの激励がかけられたとカメラマンの方にうかがいました。これまでの試合、レイソルが主導権を握る時間帯はまちがいなくありました。ただ90分というフルタイムのなかで、いかに試合に入って、どう耐えしのぎ、チャンスを作り出して、ゴールと勝利をつかみとるのか。

ホーム3連戦のあとは、逆にアウェイ3連戦を迎えます。川崎、全州、大阪。スタジアムに行かれる方、行きたくても行けない方、それぞれ多くいらっしゃいます。クラブとチームは改めて、これまでも今日もレイソルを全力で応援してくれた皆さんの思いを背負っているということを感じて、戦わなければいけません。チームは明日オフ、そしてまた火曜日から一勝をめざして始動します。今日は本当に最高の雰囲気をありがとうございました。今日は本当に勝ちたかった。

120506.jpg