2012年5月27日

約束

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

今日はまず、新潟のGK東口選手の守備が本当にすばらしかった。決まった!!と確信したシュートが何本止められたことか。もちろんチャンスを決めきれなかったレイソル選手たちの悔しさや反省はあるでしょうが、それにしてもレイソルのシュートはことごとく新潟ゴールの脇をギリギリですり抜けていきました。1-0。だからこそ、非常にタイトな時間帯が続くなかでも集中を切らすことなく身体を張り続けた後ろの守備陣の働き、そして東口選手を破った澤選手のゴールには非常に価値があったと思います。

「トラップの時に身体を少し開き気味にして、蹴るモーションの時にニアにもファーにも蹴れるように構えた。キーパーの身体がニアの方に倒れるのが見えたので、ファーに蹴りました。ボールでネットを揺らすのがこれだけ気持ちのいいものか、改めて感じられました」。笑顔がこぼれる澤選手、ヒーローインタビューの最後、「韓国で待ってます!」というサポーターへの呼びかけ、最高に決まっていましたね!!

120527_sawa.jpg

このところ工藤選手、酒井選手をはじめ、選手たちから「試合に出る責任」という言葉がよく聞かれました。ユース時代から吉田達磨・現強化部長から叩き込まれた「レイソルのエンブレムを付けて、選ばれた11人として出場する責任」の重み、よりシビアなプロの世界のなかで、苦しい戦いの中で、さらにその気持ちが強まっていたことでしょう。今日の試合後にも酒井選手は「レイソルで試合に出られなくて、他のチームに出て行く選択をする人がいる中で、(代表戦もあって)疲れがあるなんて言っていられない。試合に出られるということの意味を常に意識してプレーしているし、責任感を持ってプレーしたい」と話しました。

120527kitaji2.jpg

2009年11月26日。2度目のJ2降格が決まった日。
キタジは発しました。
「レイソルを守りたい」。
記憶も朧気になるほどの放心状態のなかで吐き出した言葉。
しかし彼の言動に、昔も今も嘘偽りはありませんでした。

柏で過ごして、培ってきた魂をここのゴール裏においていきます。
みなさん、受け取ってくれますか。
僕はどんな時もレイソルを守ってきたつもりです。
もし僕の魂を受け継いでくれるなら、
どんなに苦しくて、つらい状況になっても
レイソルを支える、守ると約束して下さい。

キタジの小指とサポーター皆さんの小指。この日立台で「ゆびきりげんまん」したみなさんと結ばれました。キタジはこれから熊本で新しい道を歩みます。キタジが柏に作ってきた道を、これからは私たち一人一人がどんなことがあっても守らなければなりません。責任と自覚と魂を持って。さよならは言いません。ありがとうも、今はまだ違うと思います。今はキタジがレイソルの成功を祈ってくれる以上に、キタジのロアッソでの成功を願っています。

120527_kitaji.jpg