再開初戦突破
担当:大重正人
警戒していたカルリーニョス選手の独走を許してしまい、圧倒的に優勢だった立ち上がりから一転して追う展開を強いられました。それでも今日の前半のレイソルの勢いは攻守ともにおとろえるところか増すばかり。「後ろから来たボールをダイレクトでああいう形で決めたのは、人生で初めてだよ」とレアンドロも納得のスーパーゴール。後ろからのフィードをダイレクトで狙ったループシュート、GKの上を越え、左ポストの内側に当たってネットに収まりました。思えば去年のシュートも左ポストからリフレクションでした。「去年も今年もすばらしいゴールを決められた」と笑顔がこぼれます。
さらに「シュートを狙いました」という酒井選手の積極的なキックから生まれた、ジョルジの美しい右足ゴール。CKのこぼれ球を豪快にぶちこんだ田中選手の左足(試合後にシュートコースを変えた工藤選手のゴールに変更されました)。そして何よりもチームを助けた、後半開始早々の工藤選手のトラップからの流れるようなゴール。前線の選手たちが決定機をしっかりとものにしました。
もちろん最初の失点や、後半はペースダウンしてしまったことを、選手たちは口々に反省していました。それでもシュートの嵐に対して、身を投げ打ってブロックした守備陣の粘りと集中力、押し込まれているという難しい時間に投入された藤田選手、那須選手の仕事ぶりも勝利への大きな貢献でした。
これでリーグ戦は4連勝。レアンドロは「自分のゴールよりも、チームが去年のレイソルらしさを取り戻してきたことが大きいよ」と振り返りました。13試合で6勝2分5敗、勝ち点20となり、順位は10位まで上がりました。でもここからです。今まで失った勝ち点を取り戻していかないといけません。ここから鹿島、FC東京、ガンバと手ごわい相手との3連戦が続きます。上よりもまず一歩、目の前の試合に集中して、戦っていきましょう。
今日は途中交代のサインから一転して、フル出場した酒井選手。試合残りわずか、2点リードという状況ながら、ものすごいスプリントダッシュを見せた姿には胸を打たれました。チームが4連休だったときも日本代表に参加し、戦い続けてきましたから、今回すこし休息が与えられることになりました。次の練習参加は火曜日の午後練習からとなります。残り僅かの日立台での練習を楽しみにされている方も多いと思いますが、残り3試合に万全の態勢で臨めるようにご理解をどうぞよろしくお願いいたします。