国立への第一歩
担当:河原 正明
ムワッっとするような高い湿度が体に堪える大阪の夏。ナイターといえども容赦なく体にまとわりつき、暑さとともに押し寄せてきます。6月30日以来となるアウェイ万博競技場での一戦、Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝第1戦、ガンバ大阪戦は3−1で勝利することができました。
「今日は勝てたことが全て。これで第2戦は有利に戦える」とは先制点を挙げた工藤選手。前半から暑さからかややもすると動きに精彩を欠いたレイソル。ハーフタイムにネルシーニョ監督も「俺たちのスタンダードには程遠い。もっと動きだしと動きを増やすように」と指示を出します。
その後半立ち上がり、ダイナミックなアクションで仕掛けたのが那須選手でした。まるでエスパルス戦の5点目の再現のように、右サイドを駆け上がってのダイレクトパスに、レアンドロ選手が空いたスペースに飛び出すと、中央に低いクロスに合わせたのは工藤選手。難易度は今回の方が上でしたが、これをキッチリと決めて待望の先制点を奪います。
相手も選手を一気に2人交代、特にかつてガンバで大暴れしたFWレアンドロ選手がゴールを陥れようと虎視眈々と構えていたのは脅威でもありました。その後も一進一退の攻防を繰り広げますが、後半76分にレアンドロ選手に訪れたチャンス。「コースは見えていたので、相手GKの逆を突くように左足で狙った」絶妙なシュートが相手ネットを揺らします。
しかし終盤、相手にセットプレーから1点返され流れはホームチームに。攻撃の要、遠藤選手が前線に上がり、危険な存在になってくるとすかさず監督も次の一手を打ちます。疲れの見えた工藤選手に代わって、安選手を投入。そしてボランチの茨田選手を遠藤選手のマークに付けます。「相手がキーマンを中心に攻撃を仕掛けてきたのは良く分かったので、そこを抑えることを指示されました(茨田選手)」その役割をしっかりと果たしつつ、相手の攻撃を防ぐと、アディショナルタイムでした。カウンター攻撃で再びドリブルで持ち上がったレアンドロ選手、右側から上がった田中選手を使うと見せかけて、冷静なコントロールショット!これで勝利を決定づけました。
今日2得点のレアンドロ選手。試合後に「自分が決めたけど、ジュンヤが上手く相手を引き付けてくれたから」と仲間のアシストに感謝を。そして「次の試合も全力で挑まないといけない」とその眼は第2戦、そして週末のセレッソ戦に向けて向けられていました。
今日も平日にも関わらず多くのサポーターの皆さんが大阪まで駆けつけていただきました。「11・3国立へ」おかげさまで好スタートを切れました。次戦は1か月ぶりの日立台での試合です。「みんな楽しみにしている(工藤選手)」まだチケットも残っています。ぜひ土曜日は日立台に皆さんそろって応援にお越しください!