もう一度あの場所へ
担当:大重正人
名古屋へやってきました。関東よりも暑いというイメージがありましたが、今日は多少雲もあってか、思ったよりも普通の暑さでした。新幹線を下りて、まずはきしめんで腹ごしらえ!そして練習グラウンドへ電車で向かいました。その道すがら、駅構内の案内版にみおぼえのある言葉にふと気づきました。
「出口」の表示です。最近はアジアの方がたくさんお越しですので、韓国語、中国語の併記が当たり前になっていますが、ここ愛知では「Saida」という言葉も。実はクラブハウスの中でよく見る言葉なんです。これはポルトガル語なんですが、出口という意味のほかに「出発」という意味もあります。クラブハウスのスケジュールボードには、多くのブラジル人スタッフ&選手のために、「13:00 Saida」などど宮本主務が必ずポルトガル語を書き添えてあるから、自然と私の頭にインプットされていたようですね?。ここ東海地方は日系含めてブラジル人が非常に多く住まわれているそうで、ポルトガル語併記が当たり前なんだそうです。
余談になってしまいましたが、ただこの愛知県は、レイソルのブラジル人たちにとっても思い出深い地です。昨年12月、日本と世界が熱狂したあのクラブワールドカップ。濃密だった日々。疲労のピークにありながら、精神が肉体を凌駕するようなゲーム。「去年の12月、我々はすばらしい時をこの名古屋で迎えられた。Jリーグチャンピオンになり、クラブワールドカップに出場し、今でもすばらしい記憶のフィルムが蘇ってくる」とネルシーニョ監督も特別な感情を表現してくれました。ただし「もう一度その場に戻ってくるためには、Jリーグ残り11試合で、33ポイントのうちどれだけ獲れるかということに懸かっている」と、厳しい現実にあることを思い出させます。
今日は2タッチゲームの最終調整。日立台でもここ愛知でも、あのストライカーの定位置は変わりません。澤選手から「マイコン!」と、ブラジル代表やインテルで活躍する世界有数の右サイドバックになぞらえられる工藤選手でした。先日のジュビロ戦で目を疑った方も多かったと思いますが、工藤選手はリラックスゲームではありますが、ほぼ右サイドバックでプレーしています。そのプレー、戦術理解の様子をネルシーニョ監督は注視し、評価していたのです。
今日も右サイドで守備をしながらも、タイミングよいオーバーラップ、そして橋本選手のスルーパスからゴールを決めるなど、今日もマイコン工藤は大活躍でした!そして明日天皇杯に挑戦するU-18の後輩たちに「勝ちあがって来いよ!って書いといてください」と熱いエールです。
その天皇杯1回戦、レイソルU-18vsヴェルフェたかはら那須は、栃木市総合運動公園陸上競技場で13時キックオフです。そしてトップチームは19時から瑞穂で名古屋グランパス戦。スタジアムで、インターネットやツイッターで、そしてスカパー!で。皆さんの応援がピッチで戦うレイソル戦士たちに届きますように。すばらしい9月スタートになることを祈るばかりです。