サッカーとは
担当:河原 正明
Jリーグ第29節、国立競技場に浦和レッズを迎えての一戦はあまりにもドラマチックで、アクシデントで、残酷な「サッカー」を突きつけられる逆転負けでした。
呆然と立ち尽くす。そして刹那、口を真一文字に結んで、ただただ赤い波が喜びうねるのを見ているだけでしかできませんでした。その間頭の中で「サッカーは楽しく、しかし何と恐ろしく、残酷なんだろう」という思いがグルグルと回り続けました。
立ち上がりから相手の攻撃をいなし、耐え、徐々にペースを掴み手にした先制点。今日先発出場の水野選手がコーナーキックのチャンスで右足から放ったボールは相手オウンゴールを誘います。
しかし、相手も最終ラインから果敢な前線への攻め込みや、両サイドへのチェンジボールからのSBの攻撃参加など受けに回る時間帯も続きます。
そうした中、前半31分にチームの大黒柱であるレアンドロ選手が、相手選手との接触プレーで負傷、交代を余儀なくされます。そしてそのままなかなかペースがつかめないまま、前半残り5分でこぼれ球に詰められて同点とされます。
ハーフタイムにそのSBとCBの上がりへのケアを指示し、澤選手を投入してさらに相手のキープレイヤーを抑えつつ攻撃のスイッチ役を担います。修正が出来たレイソルとさらに持ち味を生かそうというレッズ、後半45分間は試合後、両監督が「両チームとも玉際が激しかった」と振り返った激しい肉弾戦とカウンター合戦が繰り広げられました。
90分間の最後の最後に。勝負はあっけなくついてしまいました。アディショナルタイムも2分が過ぎ、相手陣地で得たFK。ワグネル選手の蹴ったボールがキーパーに返され始まった相手のカウンター攻撃、飛び出したポポ選手と背走した栗澤選手と最後は飛び出したGK稲田選手が交錯、ボールは無情にもゴールマウスに転がっていきました。手痛い元チームメイトからの一発でした。
今日も大勢のサポーターの方にご声援いただきましたが、再び連敗、順位も9位と下げてしまいました。またアフラックデーということでたくさんのイベントにもご参加いただきましてありがとうございました。結果で応えることができず残念です。
とはいえ下を向いている場合ではありません。来週10月6日(土)にはJ1リーグ・川崎戦、そして中3日で天皇杯3回戦・湘南戦、さらに中2日ナビスコカップ準決勝第2戦・鹿島戦とホーム3連戦が待ち構えています。これまで以上に「勝利」という結果を求められる3試合になります。
明日はリカバリートレーニングとなり、オフを挟んで新たな2週間のチャレンジが始まります。今日の悔しさを忘れずに、再び日立台で勇姿を現さんとする選手たちにご声援をよろしくお願いします。