練習試合 対筑波大学戦
担当:河原 正明
昨日から10月、今年もあと3ヶ月、そして今季のJリーグも残りわずか2ヶ月となります。今週末のJ1リーグ 川崎戦から怒涛のホーム3連戦が待ち構えます。
そして大切な準備期間の今週も今日、練習試合が組まれました。相手は名門・筑波大学。井原ヘッドコーチ、そして現在大ケガで離脱中のGK三浦選手(松本山雅にレンタル移籍中)の母校です。結果から申し上げますと、8-1の大勝。「新鮮力」の活躍が先週末の悪夢のような敗戦を払拭させてくれる一戦となりました。
「新鮮力」の一番手は2種登録されている小林選手。今日は右MFで先発出場、練習でもたびたび披露していた攻撃的なセンスを発揮。同じく右SBに入った1学年下の白井選手(U-18)とのコンビネーションで序盤から右サイドを制圧し、攻撃では大胆に攻め上がります。1-0で迎えた前半28分、田中選手のシュートのこぼれ球に「狙っていたところにちょうど来た」しっかりと詰めてゴール!
後半も「相手DFのウラを狙っていけ(井原ヘッド)」との指示通りに、立ち上がりの8分に山中選手がドリブルで持ち上がって鋭いクロスに合わせて飛び出し、「相手DFの動きを見てうまくポジションを逆に取れた」とクレーバーな動きで2得点目。そして24分には右サイド白井選手→ネット選手とつながれたボールを豪快に強シュートで3点目!ハットトリック完成でした!
練習試合とはいえ、大学生相手にハットトリックはお見事。得点だけではなく、守備では味方のサポートを心がけ、中盤でもボール奪取することでピンチの芽を摘んでいました。味方を活かし、活かされて90分間躍動し続けた小林選手、「ハットトリックはたまたまです。でも常にゴールは意識していました。やはりトップはユースとは全てのスピードが違うけど、だんだんと慣れてきました」と頼もしいかぎりでした。
もう一人は左MFに入った山中選手。前半2分に鋭いクロスを田中選手に送りまずは1アシスト目。「難しいボールをジュンヤくんがいい動きでよく決めてくれました」と、先輩を持ち上げるも「これでノレました!」と試合を通じて左足がチームを牽引し続けます。
攻撃では何度も仕掛けて優位をつくり、また「行く」ところと「引く」ところをタメを作りながら巧みにコントロール。左SBに入った福井選手も「山中は左SBの経験があるので、ボールを受けにサポートに来てくれるし、とてもやりやすかった」と賞賛しました。
前半に2点を演出すると、後半8分の小林選手へのアシストに、U-18の先輩・茨田選手のラストパスに飛び出して自らもゴールゲット。さらにはチーム7点目となったネット選手のゴールも、得意のドリブルで持ち上がってからの高速クロスを木村選手が折り返したもの。1得点4ゴールに絡む大活躍でした。
実は今季初のフル出場。90分間落ちなかった運動量は「サブ組の練習の成果です」とコーチに感謝。「今日だけでなくアピールし続ければチャンスは来ると思います」。ルーキーながらもネルシーニョ監督もその才能を見込んで高校1年の冬からトップチーム入りをした逸材です。
先の天皇杯2回戦で後輩たちが先に公式戦で日立台デビューをしたのを見ていただけに、先輩としても負けるわけにはいかないでしょう。山中選手のここからの巻き返しに期待です!
もちろん守備陣もGK桐畑選手をはじめ、渡部・ハンジンのコンビも強固な守りを見せ、右SBの高校生・白井選手も豊かな将来性を示してくれました。FW陣も得点という結果を出してくれただけに、次節・川崎戦こそはと願うばかりです。多くの見学に来られたサポーターの方も同じ気持ちでしょう。新たな希望の90分間でした。