2012年10月13日

激闘及ばず

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担当:大重正人

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イエローとブラックのレイソルカラーに染め分けられたスタンド。サポーター有志の皆さんのご協力、早い時間からのご準備があり、そしてその呼びかけに応えて、早い時間から多くのレイソルサポーター皆さんで日立台のスタンドが埋め尽くされました。選手たちも共に信じていました。「国立の決勝へ行く!」。しかしレイソル全員の思いは叶いませんでした。「あと、少しでも時間があれば...」。増嶋選手の悔しい表情がすべてを表していました。

「非常に簡単に、われわれが予想していた相手の飛び出しの形で軽く失点してしまった」とネルシーニョ監督。悔やんでも悔やみきれない連続失点。前半24分、試合残り65分ほどでレイソルに必要なゴールは3点となってしまいました。ただ前線で田中選手が身体を張って奪ったセットプレーのチャンスから、ワグネル選手宝刀の直接フリーキックが炸裂。しかし直後、PKのピンチ。これが決まれば、1-3。レイソルが勝ち上がるには、なんと4点が必要になってしまうところで、菅野選手が抜群の反応でスーパーセーブ、さらにこぼれ球の押し込みもブロック。2人の超人的なプレーで、レイソルは命からがら、もう一度戦う勇気を取り戻しました。

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ところが近藤選手がアクシデントで負傷退場。ますます苦しい状況に追い込まれ、前がかりになるレイソルの自陣には広大なスペースがありました。カウンターのピンチに何度もさらされながら、菅野、那須、増嶋選手を中心に、1ボランチの大谷選手、攻撃に参加した橋本、藤田の両サイドバックも懸命にバックし、致命的な3点目をなんとか食い止めます。

中央にネット選手、途中からは左に工藤選手、右に田中選手。3トップを中心に、トップ下でジョルジ選手と澤選手が懸命に配球し、ゴールへと迫ります。しかし鹿島DFのハイボールへの強さの前に、時間はみるみるわずかになり、増嶋選手のロングスローからネット選手のゴールが決まったのは94分。5分のアディショナルタイムは、もう底をついていました。13年ぶりのナビスコ決勝進出は夢と消えました。

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戦前から主力選手を次々と失いながら、でも18人のベンチ入りメンバー、それ以外の選手、スタッフ、現状持ち得るすべての力を出したと思います。でも、相手を上回ることができなかった。プロは結果がすべて。力が足らなかったこと、負けを認めなければいけないことを選手たちが一番わかっています。これを「悔しい」ということで終わらせてはいけません。来週はリーグ戦首位の広島とアウェイで対戦です。もっとも難しいシチュエーションで、選手たちのさらなる奮起を信じています。

最後に、あらためまして、熱い御声援をありがとうございました。最高の日立台をありがとうございました。

※明日日曜日の、リカバートレーニング対象選手(鹿島戦先発選手)はオフとなりましたのでご注意ください