2012年11月 7日

最後まで目標へ

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担当:大重正人

レイソルがようやくつかみかけた勝ち点3が、こぼれ落ちていきました。
判定は絶対。覆ることもないし、受け入れざるをえないことも十分にわかってはいます。それでも後半45分、工藤選手が競り合ったシーンが、「ハンドだったのか」「ハンドにはあたらないプレーなのか」「それとも見えていなかったのか」「主審の方が見えなかったとしたら、副審の方はどうだったのか」。そんな疑問に対する答えを、現状ではファンの方は知ることはできません。

先月、イタリア・セリエAの試合後に、非公式ながら判定に対して言及する審判サイドのコメントが報道されました。それだけでも疑問に思った人たちの溜飲は下がったことでしょう。敵味方がいて、試合に携わる人がたくさんいて、勝ち負けがあって、すべての人が幸せになることは難しいのがサッカーです。それは理解しているけれど、今日はレイソルが負傷で多くのメンバーを欠きながら、現状で最高のパフォーマンスを発揮して90分を戦っていただけに、こんなに残念な気持ちになったのは初めてかもしれません。

ただ、オンプレーの流れから、最後の最後にしっかりとシュートを決めたガンバのレアンドロ選手。あれぞ、ストライカー。決定的な仕事ができるJ屈指の選手であることをまざまざと見せつけられました。彼もまた、勝負を決定づけられる選手であることを証明しました。別のシーンですが、突っ込んできた遠藤選手のシュートを身を呈して防いだGK菅野選手のビッグプレー。彼も勝負を決められる選手です。そして「あれは自分たちのミスです」と悔しがった渡部選手。途中出場ながら、長所である高いヘディングで何本もクロスを跳ね返し続け、すばらしいプレーを見せていながら、最後の最後に踏ん張りきれなかった。試合に勝つ、勝ち点3を獲る。本当に簡単なことでないことを改めて思い知らされました。

残り3試合。まだあります。3位の浦和レッズとは、ひとつ縮めて、勝ち点3差に。今日で数字上も連覇の夢は断たれてしまいましたが、「ただ、残り3試合勝点9、この中でできるだけ多くの勝点を必ず取って、今のわれわれの目下の目標である3位以内を必ず達成したいと思います」とネルシーニョ監督が口にしたように、明確な目標が先にあります。あと3試合、今日のようにサポーター皆さんと共に戦い、ACL出場権を勝ち取りましょう。寒い中、本当に御声援ありがとうございました。

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