2012年12月 1日

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担当:河原 正明

 2012シーズンのJ1リーグは今日を持って終了しました。まずは、一年間の応援に心から御礼申し上げます。

 柏レイソルはACL出場圏内の3位まであと一歩に迫っていましたが、鹿島アントラーズに敵地0-2で敗北を喫し順位も6位に後退。残念ながらリーグ戦での出場権獲得はなりませんでした。
 「ACLへ!」選手も、スタッフも、もちろん現地に駆けつけていただいた2,000名のサポーターも願いは同じでした。選手がウォーミングアップでピッチに登場すると同時に起きた大きな応援が、何よりもの表れでした。

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 試合開始前まで降り続いた寒い雨の影響で、ピッチは水たまりとぬかるみが立ちはだかります。前半開始からお互いにフィニッシュまで持ち込む回数は少なかったのですが、それでも好機を作り出して、一進一退の攻防が続きました。前半終了間際の41分、レアンドロ選手へのファール気味のチャージで奪われたボールがレイソルDFの前に転がってきました。しかしなんとここでクリアしたボールが跳ね返り「運悪くボールがこぼれ」(ネルシーニョ監督)、瞬間、敵に数的優位を作られてしまいました。
 アンラッキーな先制を許してのハーフタイム。「ACLを狙っているのはどっちのチームだ?」と監督も発破をかけて選手を送り出しました。

 後半14分、ベンチが動きます。一番手に呼ばれたのは山中選手。嬉しいJ1リーグデビュー戦は、赤い壁に囲まれた厳しいアウェイでの戦いとなりました。今日は左サイドハーフではなく、更なる運動量を求められて栗澤選手に代わってボランチの位置に入りました。「もともとあまり緊張はしない」(山中選手)強心臓の持ち主ですが、「いつもと違うボランチでのプレーだったので、攻守に慎重に入った」。「がむしゃらにいってヒーローになろうと思った」といきなりミドルシュートを放つも、これは力なくGKにキャッチされます。その後もワンツーからシュートを放つなど得意の左足でのキックでサポーターを沸かせました。
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 一方、勝つために前がかりになってきたレイソル攻撃陣に対して、相手が狙うのは得意のカウンター攻撃。今季3度の対戦でもその切れ味と爆発力は十分すぎるほど身にしみています。守備陣も警戒していましたが、後半23分、右サイドを駆け上がってきた敵にクロスを上げられると、競った橋本選手のひとつ上を行った大迫選手の頭にこの日2得点目となるゴールを決められてしまいました。
 その後ネットバイアーノ選手、澤選手と攻撃陣を続けて投入するも力及ばずにタイムアップの笛を聞いたのでした。

 試合後は、さすがに選手たちもガックリとした表情でした。リーグ3位は逃したものの、まだ天皇杯が残っています。来季のACL出場には天皇杯優勝しか道は残っていません。選手たちも、そしてもちろん我々もサポーターの「天皇杯獲ってACLだ!」の声に励まされました。
 チームは明日から3日間オフになります。しばしの休息を経て、また5日(水)から天皇杯制覇に向けてトレーニングを再開します。ちょうど1ヶ月後に国立競技場のピッチで喜べるように。新たな目標達成に向けてのひと月が始まります。
 
 今日も寒い中ご声援ありがとうございました。次は15日(土)にまた日立台でお会いしましょう!

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