2012年12月28日

幸せであるように

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担当:河原 正明

 2012年のサッカーシーズンは泣いても笑ってもあと2試合、そして今日を入れてあと5日。「明日を(今シーズン)最後の試合にしたくない」(水野選手)。今日、この日に勝ち残っている4チームにかかわる誰もが思っていることでしょう。我々クラブスタッフもまだまだ仕事納めをするつもりはありません。そんな中、トップチームは試合前日恒例の練習で最後の調整を行いました。

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 決勝の舞台に進めるのは2チーム、そして栄冠を手にできるのは1チーム。確率論では25%ですが、きっとそれ以上に左右することがあるはずです。それは「動機」。チームのために、自分のために、仲間のために、ファン・サポーターのために。シーズン終盤の天皇杯ではスポーツの持つ爽やかさに加えて、ここまでに今大会を去っていった84チーム分の思いや個々のドグマも含めたややもするとドロドロしたものがぶつかり合う一面も強く出てくるものです。我々柏レイソルは、ナビスコカップでべスト4まで進出するも、鹿島相手にトータル1分け1敗で負け、決勝の舞台に立つことはできませんでした。

 また、ああいう苦しみは味わいたくない。そしてまずは決勝の舞台の連れて行って欲しいと願うのはサポーターの皆さんだけでなく、明日の試合に出場できないレイソル戦士も同様です。相手の横浜F・マリノスには今季リーグ戦では1勝1分けでした。しかし、その時と状況は大きく異なり、相手は復調・復帰を果たし戦力が整っています。一方でレイソルはレアンドロ、橋本、茨田の3選手を欠きます。しかし、指揮官は「3人いないけど、チームはポジティブな反応を見せている。チャンスを掴んだ選手たちに良い手ごたえがある。大きな不在と同時に大きな期待だ」と新たな動機付けをチームに施します。

 ある選手は「いつものメンバーから3人いないけど、相手より動いて、戦って勝つことだけを考えている」(水野選手)と前向きにとらえ、「メンタル面を強くし、自分たちのサッカー、突き詰めれば自分らしいプレーをすることが大事で、良い結果を残せるはず」(那須選手)トーナメントになぞらえて自らを高み・極みに上げようとする選手もいます。そうした中で、いかに勝負に徹することができるか。

 冒頭の水野選手の言葉。いろいろな意味が込められていますが、具現化し、実行するのは選手たちです。「オレがね、引っ張っていくよ」(水野選手)。明後日も笑顔でいられるように。決してエゴではなく、強い気持ちを持って戦いに挑むレイソル戦士たち。運命のときは15時。舞台は国立競技場です。天候も回復しそうですので、ぜひスタジアムへ応援にお越しください!