2013年2月12日

鬼軍曹現る

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担当:河原 正明

 鹿児島・指宿での9日間のキャンプを終え、11日ぶりにチームが日立台に戻ってきました。全般的に春のように暖かだった鹿児島に比べるとまだ冬の柏は寒く、底冷えする中でのトレーニングとなりました。
 オフ明けの今日は2部練習。フィールドプレーヤーは午前中はフィジカル中心のメニュー。室内で約1時間のトレーニングの後は、ピッチに出て恒例の"4ステーション"と呼ばれるサーキットトレーニング。午後はボールを使った"キリカエ"のトレーニングで
メニューでカラダ作りにコンビネーション作りに励みます。
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 そしてその傍らで、フィールドプレーヤー以上にキツイメニューを行っていたのはGK陣。キャンプ中も猛烈メニューでGK陣を鍛え上げてきたアレックスGKコーチ。写真はないのが、午前中はサーキットトレーニングとセービングを同時に行うハードなもの。しかも、新人・中村選手はリハビリのため合流していないのでスゲ、イナ、キリの3人。必然と回る順番も早くなり、わずかな休息も短い。先月に行われた新体制発表会の壇上で「練習がキツイので長く立っていられないです」と菅野選手がこぼしたのもうなずけます。
 そんな「鬼軍曹」アレックスGKコーチですが、練習中も明るく大きな声を出し続け、選手たちを盛り立てます。そして、もう一つの特徴は、実は「両足で蹴れる」のです。もちろんキックの精度や質も高く、いわゆる「ブレ球」も蹴ります。
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 キャンプ2日目の練習後にそのことを尋ねたら「だって、実際の試合では相手は両足で蹴ってくるし、どんな球が来るか判らないだろう?」とさも当然とばかり。でも「相当練習して」両足で蹴り分けることができるようになったそうです。コーチになっても不断の努力をし続ける。もちろん、井原コーチや布部コーチ、ピメンテウフィジコもそうですが、今のレイソルのスタッフ陣は真のプロフェッショナルばかりです。こうした環境で鍛えられ、開幕に突入していきます。

 柏に戻ってきて、取材陣も増えてきました。先週までのキャンプの模様も昨日スカパー!で流れていましたが、いよいよ日曜日には「ちばぎんカップ」が開催されます。レイソルサポーターの皆さんにとっては恒例ですが、移籍加入で「ちばぎん」初体験の選手たちも取材を受けていました。
 谷口選手は「『世界3大カップ』だとは知らなかったです(苦笑)。フロンターレでもマリノスでもダービーは特別なもの。負けられないし、熱くなる」と自信の経験に照らし合わせます。キャンプ中に行われたレッズとの練習試合では1・2本目にボランチで出場、「内容ではまだまだ納得できないけど、チームのやり方、雰囲気を主力組でプレーして確認できたのは大きい」と手ごたえアリといったところでしょう。ちばぎんカップも「当然公式戦の一つとして戦います!」と頼もしいコメントを残してくれました。

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 そして練習後に"サッカーai"の取材を受けた太田選手。山形時代は始動から長期キャンプでそのままアウェイでリーグ開幕、というパターンが長らく続いたので「始動からキャンプまでの時間が短いので少し不安でした。でも始まれば、問題なく。レイソルはみんなが良く動くなぁと思いました」。太田選手はこのキャンプでユースの先輩・後輩達らが「いじってくれて」しっかりとチームメイトと打ち解けたようです。ここも"古巣"になります。今、一番"日立台"のピッチに立つことへの思いが強い選手かもしれません。「出場機会があれば、得点に絡んで『やれるんだぞ』というところを見せたい!」と熱い胸の内を明かしてくれました。
 その「ちばぎんカップ」ですが、チケットは好評発売中です。テレビ放送もちばテレビ、スカパー!と初の生中継もありますが、やはりスタジアムで観ていただくのが一番です。これを観ないと千葉のサッカーは開幕しません。ぜひお近くのプレイガイドでお買い求めの上、スタジアムにお越しください!