2013年5月15日

その壁を越えろ!

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担当:河原 正明

 韓国滞在も3日目になりました。今日はACL公式の前日会見がスタジアムで行われました。会見の模様は全文がJ‘sGOALに掲載されています。今回監督とともに登壇したのはワグネル選手。先日の日記でも書きましたがブラジルでは在籍したクラブでタイトルをもたらし、南米での国際試合はもちろん、ロシアやスペインリーグでプレーと国際経験が豊富です。

 「レイソルは昨年他の国のビッグチームとの対戦で、個人としてもチームとしても成長できた。そして我々は2年連続でこの大会に出場するための資格=タイトルを取った実績と自信があります」。会見でそう述べたワグネル選手ですが、この大会に出場するまでにレイソルは簡単な道のりではありませんでした。リーグ戦では最後の最後で敗れて出場権を逃しました。残る一つの座をかけてさらに1か月近くの戦いを続けて優勝しないといけないことは、大きなチャレンジでもありました。同時に負担もありましたが、何よりも自らがタイトルを獲らないとあの舞台に戻れないことは選手自身が一番知っていたこと。 その上で手にした出場権。簡単に手に入らないことだから真剣勝負で挑む価値が増します。

 同じことは相手にも言えます。今日のマッチコーディネーションミーティング後に全北の広報担当と話したのは「去年も同じリーグで戦って(2敗して)。今年はまた広州と厳しい試合をして、浦和と戦って、次の相手はレイソルは厳しい」。去年同じグループだった広州、レイソル、全北、ブリーラムの4クラブが今年もACLに出場して4チームともベスト16入りしたよね?と話すと「今思えば本当に“死のグループ”だったよね」とタフな経験であったことは間違いありません。その中でブリーラムは今日のラウンド16の初戦、ホームでブニョドコル(ウズベキスタン)を2-1で破りました。クレオ選手とも話したのですが、「広州時代に全北には去年アウェイの初戦で5-1で大勝したけど、ホームでは全北に1-2で敗れた。最終戦もレイソルはアウェイで全北に勝ったけど、自分達もギリギリのところでブリーラムに勝って16強入りした。今回4チームが予選突破したのは驚きではないし、アジアは大きな差はない」。

 ほんのわずかの差。今季のACLでの戦いでは、細かいディテールを突き詰めていったからこそ決勝ラウンドまで進出したのだと思います。その精神は明日も変わりありません。

  大谷選手は静かに、しかし的確にこの1戦への思いを口にしました。「去年は1発勝負で悔しい思いをした」。大会の規定がほぼ毎年変わるのも広いアジアならでは。その中でもしぶとく勝ち上がることができただけに、「ラウンド16からが本当の勝負」と気を引き締めて明日の試合に臨みます。

 明日は平日の異国の地でのナイトゲームということもあり、訪韓される方も少ないとは思いますが、ぜひご声援いただければと思います。明日19時からトータル180分の戦いの初戦が行われます。ぜひTVの前でご声援頂ければと思います。ではまた明日!