2013年6月 7日

復帰

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担当:大重正人

今日は、梅雨らしく雨が降る予報もありましたが、日立台は今日も燦燦と輝いて、太陽王の恵みをいっぱいに浴びた一日でした。午前のリハビリメニューを終えた渡部選手と、午後からの練習前に少し早く来てもらった桐畑選手で対談を収録しました。ファンクラブ会報誌「日立台通信」のダブルパスコーナーです。1987年生まれの同級生、誕生日もキリが8日早いだけで、ピッチの内外で仲の良い2人。今季発行の4号のうち、ぜひどこかで!と温めていた企画がついに実現しました?

この鉄板のマッチング、おもしろくないわけがありませんよね。そう皆さんも期待いただいていると思いますが、さぞかし笑いの絶えない60分でした。「こういうのって、褒めあうとやりにくいんだよね?」と言っているそばから「オレは100個は言えるぞ、ナベのいいところ」と豪語するキリ。苦笑するナベにしゃべる間を与えないままに「お前は、オレのいいところ言えないのかよ?!」。

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ただ今年26歳を迎え、中堅となった2人。決して多くはなかった出場機会のなか、なんとかチャンスをつかもうと、日のあたらないところで努力してきた姿や、チームに少しでも貢献したいという思いを、互いにわかりあっていました。「ナベは一人だけ遠征メンバーに入れないこともあった。でもそんなときの一人だけの練習も前向きに一生懸命やっていた」。「キリがベンチにいると、本当に雰囲気が良くなる。試合中に『ナイス!』って声が聞こえてベンチを見たら、やっぱりキリだった。ネルシーニョの次に声が通るから(笑)」。そんな2人には、ひとつの夢があります。いつかその夢を叶える日が来るのを、心待ちにしていようと思います。少し先ですが、昨日のクレオ選手と永井コーチと合わせて、7月中旬ごろのお届けを楽しみにお待ち下さい。

5日の始動から測定やフィジカル中心のメニューが続きましたが、今日の午後からボールトレーニングもスタートしました。橋本和選手もその輪の中にいました。「ちゃんとサッカーできるの、正月の天皇杯決勝戦以来ですからね...」と半年のブランクはやはり大きなものです。「リハビリ中も走っていましたが、ボールを追ったり、ディフェンスしたり、キュキュと動くところは違いますからね。これからキャンプで納得いくコンディションにして、イチからポジションを取り戻す気持ちでいきます」。口調はいつもどおり穏やかな関西弁ですが、「ACLはみんな勝ち残ってくれたし、リーグ戦も勝ちたい」と出遅れた半年を挽回しなければという思いが強いワタルです。
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今日のシュート練習、右からは藤田選手、左からは橋本選手らがクロスを入れます。それを中央で力強く弾き返す2人、増嶋選手と鈴木選手でした!持ち味の強いヘディング、正確な読みでブロックしたり、またGKが飛び出して空いたゴールをジャンピングクリアするナイスプレーもありました。サイドバック2人が復帰し、マスは「久しぶりのセンターでしたからね」。今季はサイドバックとしてもチームに貢献してきた2人ですが、本職のポジションでプレーできる喜びと、もう一度CBのポジションを奪いたい!という生き生きとした気迫がプレーに表れているようでした。

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選手たちが少しずつ復帰し、チーム内にはまた競争が生まれ、その結果チーム力が高まる。これまでレイソルが結果を残してきたスタイルが、また戻りつつあるように感じます。「やっぱりケガはダメなんだよ」。キリとナベが悔しさをかみ殺すようにうなずいたのが印象的でした。祈ることしかできませんが、できるかぎり全員無事にと願うばかりです。明日からは工藤選手も復帰、午前は室内メインですので、午後に代表帰りのお迎えをいただければと思います。