2013年10月 3日

旅は小休止に

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担当:河原 正明

1年半ぶりに訪れた広州天河体育中心スタジアム。ACL準決勝第2戦は広州恒大に4-0の完敗。2試合トータルでは8-1と大差をつけられての敗退となりました。こうして書くのも悔しいですが、正直、相手は昨年よりも一回りも二回りも強いチームになっていました。広州サポーターの声援もさらに力強く響いていました。もっともそれに負けたのではありませんが、確実に「中国を代表するクラブ」を応援する人々の熱狂度は増していました。

こういう試合後に何かを伝えるのはむずかしいです。個人的にも、試合後タオルを頭からかぶり悔しさを隠せない工藤選手にTV向けのインタビューをお願いすることは仕事とは言え胸が痛く辛かったです。

決勝のカードは、たった今エステグラル(イラン)との敵地での第2戦を2-2のドローで勝ち上がったFCソウル(韓国)と広州恒大に決まりました。韓国のチームは5年連続の決勝進出、そしてこの2年で驚異的な成長を続ける「広州恒大」というモンスターチームが生まれてきました。日本を取り巻くアジアのサッカーは確実に新しい局面に入っています。このことを自分の肌で感じ、体験できたことは大きな経験になりました。

今日で今シーズンのアジアでの挑戦が終わりました。残念ながらアジアチャンピオン、そして再びクラブワールドカップへ進むことは出来ませんでした。

でも、これから来年のアジアへの挑戦権を取ることはできます。リーグ戦、そして天皇杯。さらには『ビッグタイトル』のひとつのナビスコカップ優勝まであと2つ。我々にはまだまだ戦い続けなければいけない理由があります。

最後にこれだけは言いたいです。今日の試合、レイソルの選手たちは残り1分1秒まで誰一人として下を向くことなくゴールを求めて走り続けていたこと。数少ないながらも、平日にも関わらずはるばる日本から駆けつけてくれたサポーターの熱い応援。あきらめずに戦う選手たちの心強い支えになりました。そして何よりも2度目の挑戦でクラブ初のアジアべスト4になったこと。この事実は誰にも穢されることはありません。誇りと共に胸を張って明日、日本に帰ります。

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