2013年11月14日

岡山へ

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担当:大重正人

「寒い、寒い」。練習上がりの選手たちからそんな声があがり、囲み取材を受けるその身体から真っ白な湯気がたちのぼります。短かった秋から、一気に冬がやってきたようです。日立台のトレーニングを見守っていると、手や身体がどんどん冷たくなっていくのがわかります。ただそうしたひんやりとした空気感が、より緊張感を高めているようにも感じます。大分戦に向けての非公開練習、「天皇杯に優勝しなければいけない」という思いが伝わってきます。

綿密に戦術練習をおこない、午後一番には慌ただしく日立台を出発していきました。岡山には前々日入りします。「柏から岡山のホテルのチェックインまで、5時間はかかる。我々にとっては長い部類の移動になるので、いつもより1日早く現地に入ることをクラブに要望した」とネルシーニョ監督。選手たちのコンディションを最高のところへもっていくための決断です。

「大分はJリーグでは思うような成績ではなかっただろうが、レイソルとの2試合は非常に難しい相手だったと感じている。とても訓練されて、よく走るチーム。サッカーでは何が起こるか分からないが、何かを起こす力を持っている。細心の注意、最善の準備が必要だ。天皇杯はリーグ戦と違って一発勝負。相手はまったく違った思いを持って、向かってくる」。いつも以上に厳しさを含んだコメントでした。

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10月16日の天皇杯3回戦から3バックシステムに再挑戦して以来、守備が安定し、失点は最小限に抑えられています。2失点はリーグ戦の浦和戦だけ。この5試合で3失点という堅さを取り戻してきました。その分か、ゴール数も6得点と量産とはいかない状況ですが、こういった1点を争う拮抗した戦いこそ、レイソルが身につけてきた勝負強さが最も発揮される展開でもあります。焦れずに堅く、そしてワンチャンスを逃さない。カップ戦を勝ちあがる「強さ」を、ぜひ土曜日にみせてほしいところです。

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