総仕上げへ
担当:河原 正明
開幕前最後のプレシーズンマッチ、栃木戦が行われました。2010年のJ2リーグ第2節以来以来、5年ぶりの栃木県グリーンスタジアム。当時はまだバックスタンドが造成工事中で、ぐるっと柵で覆われていたことを思い出しました。今日はその試合が日本でのデビュー戦だったレアンドロ ドミンゲス選手を出場停止で欠きましたが、始動からキャンプを経て締めくくりのテストマッチを2-0で勝利しました。
試合前日に「栃木も開幕1週間前にJ1と対戦する目的、モチベーションは高いはず。我々も自分たちの目的を持ってこの先につなげる試合をしなくてはいけない」と語っていたネルシーニョ監督。さらに「練習試合ではないので、結果を出すことを求めている」と語っていただけに、勝利という結果を受けて試合後は「相手も90分間激しく戦うチームだったので、良い緊張感の中でプレーができた。ここまで、開幕に向けて順調な仕上がりだ」と強調していました。
栃木まで駆けつけたサポーターが見たかったものが見られた試合だったかもしれません。まずは2つのゴール。前半39分、レアンドロ選手がゴールゲット!右サイドを駆け上がった高山選手のクロスを田中選手がヘディングで折り返すと待ってましたとばかりに右足ボレーでキッチリとゴールに流し込みました。「クロスも質が高く、折り返しも丁寧なボールをくれた。自分が得点を取ることよりも、チームが勝利したことが開幕に向けて重要です」と殊勝なコメントでチームメイトに感謝していました。
そして2得点目。こちらも高山選手が前線の高い位置でのチェイシングでボールを奪うと、レアンドロ選手の右からの折り返しを工藤選手がシュート。惜しくもタイミングが合わなかったものの、狩野選手が押し込みました。試合後の会見で「ケンタの状態を見たいと思っていた」と監督が話していましたが、結果でその期待に応えました。L・ドミンゲス選手が不在でもゲームメイク能力は遜色ありません。
多くのサポーターの皆さんにとっては「はじめまして」のハングギョン選手。狩野選手と同じく後半開始から出場、要所要所で見せたボール奪取能力の高さは栗澤選手とはまた違った特長です。
高山選手も得意の快足で何度も右サイドを駆け上がりチャンスを演出。後半35分にはゴール前に抜け出してシュートも決まらず「あれは力が入っちゃいました!」と悔しそうでした。守備陣も無失点で抑えました。激しくフェアな競争の下、キャンプとプレシーズンマッチで選手たちは良い結果を残しています。これでますます開幕戦に誰が出場するのかわからなくなりました。
明日はトップチームも久々のオフになります。そして火曜日からJ1リーグ開幕戦・FC東京戦に向けて準備に入ります。
最後になりましたが、今日も多くのサポーターの皆さんにアウェイ・宇都宮まで駆けつけていただきましてありがとうございました。開幕戦のチケットもホーム側に若干の残席があります。ぜひ、ご家族・ご友人をお誘いの上ご来場いただきますようお願いいたします。