2014年4月11日

殻を破るまで

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担当:大重正人

今季、立ち上がりの決定機をしっかりものにする試合が目立ちます。今日もキックオフ直後の5分、ボランチの位置からビルドアップで左サイドに移っていた大谷選手が果敢に攻め上がると、ペナルティエリアの密集から、最後はレアンドロ選手。シュートコースはほとんどありませんでしたが、ここしかない!という右隅へ流し込むようなゴールゲット。2試合連続ゴールで、ようやくストライカーに良い兆しが見えてきたのは、チームにとってとても心強いことです!

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その後はフロンターレのパスワークに対し、身構える時間が続きました。ただ前半は全体がコンパクトでラインもできるだけ高く保ち、奪ってから攻撃に転じる動きが見えて拮抗していました。ただ後半からはそれまでボランチだった中村憲剛選手がトップ下に移り、「相手の中盤の人数が増えて、自分たちのラインが下がってしまった」とレイソル守備陣にとって苦しい時間が長く続きました。どんなに強く耐え抜いていても、自分たちのゴール前で長くキープされるのは精神的にも厳しい事です。

「チームとして攻める時間を増やしたい」。今日も惜しいシュートを放った田中選手の言葉ですが、先制ゴールのレアンドロ選手、そして工藤選手というJ屈指のストライカーが並ぶ前線。彼らになんとか決定的なシュートチャンスを供給できれば、必ずゴールという仕事を果たしてくれるはずです。「チームとして今やっているサッカーは間違っていない。点も取れているし、長い時間守れてもいる」。

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攻撃と守備は表裏一体。攻撃と守備でお互いがお互いを助け合い、安定して長所を発揮できる形ががちっとハマるところまで、一歩ずつ近づいていると感じます。モンチャンの決定力だったり、カオルの抜群の快足だったり、グギョンの力強い守備だったり、これまでのレイソルになかった特徴が、増えているのは間違いありません。サポーターの皆さんには我慢のなかで応援をいただいていることと思います。選手たちの「スカッとした勝利をサポーターの皆さんに届けたい」という思い、今度こそ試合で成し遂げてほしいです。平日夜のアウェイ等々力にかけつけてくださった皆さん、本当にありがとうございました。