2014年7月24日

完敗

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担当:大重正人

ただただ悔しい。一様にそんな表情を浮かべた選手たち。記録上、レイソルのシュートは15本、対するサンフレッチェは9本。決定機の数は同じぐらいチャンスがありました。ただ決めきったサンフレッチェと、逃してしまったレイソル。そして2対2となってから、さあここで!というところで、左サイド柏選手のスピードを止め切れず2失点。ルーキーFW皆川選手の力強いボールキープも、レイソルDFに大きな脅威を与えるものでした。引いて守ってカウンター、行ききれなければポゼッション。サンフレッチェにやりたいサッカーをやられてしまった。スコアほどの差は、内容をみてもなかったはずなのに、結果は2-5の大敗。「自分たちのマイボールから奪われたあとの、相手のカウンター、スピード、確実性に屈したという結果だった」。まさしく監督の言葉通り。奇しくも、1点差以内のゲームが続く前、2012年に大敗した時とまったく同じスコアに終わりました。

「相手のカウンターは明らかにこれまでと違っていました。今まではボールを大事にしてスピードを落とすこともあったんですが、それだけではダメだとなったのかもしれないです。鋭さを増していました。いつも以上に引いて守ったり、ウチとの試合に向けて対策して、改善してきたんだと思います」(橋本選手)
「どっちに転んでもおかしくない試合でした。相手は5人がしっかり引いて、ある程度は攻められてもいいと割り切った守備をしていた。ウチは最近攻撃の形が良くなっていたので、その勢いで人数をかけすぎてしまったかもしれない。相手の作戦にはまってしまった」(菅野選手)

決して、何ももらえなかった、手も足も出なかった、そんな試合ではありませんでした。相手が5人+4人で2ラインになってゴール前を固められても、ボールを慎重に回し、くさびを打ち込み、そこを起点にしてダイレクトパスや2人目3人目の動きで相手を崩す場面はとても増えました。狩野選手のポジショニングやボールの引き出しは効いていて、そこに大谷選手や橋本選手が絡む左サイドの攻撃はなめらかで効果的でした。ただ前述の2人の言葉にあるように、うまくいっていたからこそ前がかりになり、「後ろはマンツーマンのようになっていた。一枚はがされると、カバーする人がいなかった」(鈴木選手)と、攻守のバランスやリスクマネジメントが整っていなかった結果の5失点でした。

守備を固めながらも、迫力をもって前進するタイミングにおいて、サンフレッチェの試合巧者ぶりを上回ることができませんでした。ただ、その点ではレイソルがこれまでの戦いで身に付けてきたものがありますし、もうすぐ日曜日にはアウェイでの清水戦が待っています。清水もガンバに0-4と大敗しており、互いに「連敗は絶対できない」と並々ならぬ気持ちで意気込む試合になります。短いインターバル期間ですが、心身を切り替えリフレッシュし、戦術をもう一度整理して、日本平へ挑みます。ドーピング検査で取材対応ができなかった大谷選手ツイッターの言葉「この点差が今の実力」。この悔しい思い、次の試合で晴らしてほしいと思います。

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