2014年7月27日

敗戦から

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担当:大重正人

レイソルに来て8年目になりますが、これほどにショッキングな試合はあまり記憶にありません。相手がある以上、時々は何をやってもうまくいかない試合はありますが、広島戦に続く3点差負け。ミスによる大変にもったいない失点もそうですが、ボールを保持していた印象が強いにもかかわらず、公式記録上のシュートはたったの3本だったことに、驚きを隠せませんでした。

後半立ち上がり、さあここからというところでボールを失い、しかしGK菅野選手の気迫あふれるビッグセーブ。そのこぼれ球が、必死にクリアしようと戻ってきたDFに当たってオウンゴールになってしまう。止めた!と思ったボールがゴールになってしまったとしても、まだ時間も逆転への可能性も残っていました。気持ちを切らす選手はひとりもいなかったですが、ただそれが反骨心や闘争心というパワー、相手を上回ろうと一つにまとまった強い気持ちにはなりきれていなかったかもしれません。

奇しくも、ウォームアップのスタート時に両ゴール裏から掲げられた横断幕には「結果」という2文字がありました。どんな内容でも、とにかく勝利を、とにかく勝ち点3を獲ってくれ。そんな思いに応えられなかった選手たち。試合後のあいさつでは、サポーターからの激しい檄に、菅野選手、大谷選手、工藤選手が一歩進み出て、しっかり受け止める場面もありました。最後にがっちり握手をかわすスゲの姿もありました。

続く8月2日土曜日の川崎フロンターレ戦。いまもっともJリーグで安定した力を発揮しているチームです。困難な状況で、最も困難な相手を迎えます。それでも、柏熱地帯は今日以上に熱く激しく声を張り上げて、選手たちを後押ししてくれるはずです。選手たちはどう生まれ変われるのか。この1週間弱、悔しさを忘れず、この1試合に心身のすべてを懸けて準備しなければなりません。決してきれいじゃなくても、泥臭く勝負にこだわるレイソル本来の姿。蘇ることを信じたいと思います。