新しい風
担当:大重正人
今年3月、名古屋に敗れて以来、以降今日まで13試合、9勝4分とこの日立台では負けがありません。今日もウォームアップからキックオフ前での応援を見ていると、柏熱地帯もメインスタンドもバックスタンドも、すばらしい一体感で歌声が続いていました。今日も必ずいい試合ができる。そんな予感がしました。レイソルの選手たちにとってはたいへん心強い我が家で、また相手の選手やサポーターにとっては大変な圧力を感じる敵地。それが今年の日立台です。
菅野選手はJ1通算200試合出場のセレモニー、そして鈴木選手は今日が100試合出場の記念日を飾ることができました。近藤選手はあと2試合でJ1通算200試合出場になります!
戦前からネルシーニョ監督が「相手は前から激しく来る。そのパワー勝負で負けてはいけない」と話していましたが、今日の選手たちはその言葉どおりのプレーを最初から最後までやり続けました。相手を上回るアプローチの速さ、球際の激しさ、走力。だからこそいい守備からのレアンドロ選手の先制ゴールが生まれました。
そして、驚かれたことでしょう、エドゥアルド選手の先発起用。火曜日にチームに加わったばかりですが、今週のトレーニングを観察し、「その中で非常にチームに馴染んでくれたので、起用しようと決めました」というネルシーニョ監督の決断に、見事に応えてくれました。エドゥーは「周りのみんながポルトガル語など、自分にもわかる言葉で声をかけてくれる。とても助けられています」とチームメイトへの感謝を述べました。
一足先にレイソルに来たドゥドゥもその陽気すぎる(笑)朗らかな性格でチームになじんでいます。先輩のレアンドロ選手は「先輩としてできることがあれば、いろいろアドバイスしてるよ。一番大切なのは日本の生活や日本の人をリスペクトすること。2人は間違いなくレイソルの助けになってくれると思うよ」。
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その中で、エドゥーのゴールを入れ替わり立ち代わり、自分のように喜ぶ日本人選手たちの姿がありました。中断明け、少しらしさを失っていたレイソルでしたが、一つの勝利をきっかけに自信を取り戻し、新しい仲間を加えて、また強さが戻ってきました。一喜一憂してはいけませんが、順位は一気に9位から6位に上がりました。この順位をキープし、さらに上を目指さなければいけません。そしてこのホームの強さを、水曜の天皇杯千葉ダービーで続け、ホームで敗れたグランパスにアウェイで一矢報いたいところです。今日も強い雨のなか日立台に駆けつけてくださった皆様、本当にありがとうございました。