敵地で先勝
担当:河原 正明
ナビスコカップ準々決勝第1戦、横浜F・マリノス戦はアウェイ三ツ沢で2-1の勝利!ホームでの第2戦に向けて大きなアドバンテージを持ち帰ることができました。
マリノスとは約1ヶ月前にリーグ戦で対戦したばかり。その当時は再開後互いに勝利が少なく、レイソルは2点を先行されるも辛うじて追いついた試合。逆にマリノスにとっては2点差をつけて勝ち切れなかった試合かもしれません。しかしその後は互いにリーグ戦で勝ち星を重ね、特にマリノスは3連勝でこの試合となりました。
好調同士の対戦。序盤に訪れた高山選手のシュートが決まっていれば、もしや乱打戦となったかもしれません。特に前半はマリノスの攻撃、カウンター攻撃と警戒していた中村選手からのセットプレーで大ピンチを何度も迎えます。その度に菅野選手の足で防ぐナイスセーブやポストに救われて何とかしのぎます。
スコアレスのまま迎えた後半、ゲームが動きます。後半18分、自陣深くに攻められますが茨田選手が前線に大きく蹴りだしたクリアボールが相手DFに当たり、レアンドロ選手の前に。エイッ!とばかりにダイレクトに蹴ったシュートは強烈なドライブがかかります。GKが見送ってポストに当たりゴールイン。アウェイで貴重な先制点をあげることに成功します。
しかし先制もつかの間、2分後に一瞬のスキを突かれ同点に。マリノス右SB小林選手からのクロスからのゴールにホームチームの勢いが増します。その後も互いにゴールの予感がする展開に。どちらに転んでもおかしくなかった流れは再びレイソルに傾きます。74分、近藤選手が鋭い出足で相手のパスを潰してボールを奪うと、太田選手が前線にスルーパス。これを高山選手がダイレクトパスで前方に送ると工藤選手がGKと1vs1に。「この形を狙っていたし、1vs1には自信がある」(工藤選手)という得意の右45度のシュートを確実に決めて勝ち越しに成功します。
「今、試合に出られずに誰よりも一番悔しい思いをしているはず」。工藤選手のゴール後の「1+4」パフォーマンスは負傷治療中の狩野選手にささげられたものでした。
その後は相手DFに退場者が出て1人多い有利な試合展開に。それでも残り15分も何かが起きそうな、マリノスは同点に、レイソルは追加点をというチャンスの芽がいくつもピッチにありました。アディショナルタイム4分を乗り越えタイムアップ。三ツ沢では2007年以来の勝利。難しい敵地で先勝と上々の結果を手にすることができました。
レイソルにとっては攻撃の要である前線の3人が絡んでのゴールが2試合連続で生まれています。「この3人でまたゴールを陥れたい」と試合後にインタビューで工藤選手が話していましたが、攻撃陣の好調さを支えているのは中盤以下の選手たちの頑張りがあるからこそ。次は「ホームでの戦いには自信を持っている」と多くの選手が口にする日立台で第2戦を迎えます。「日曜日は多くのサポーターに来てもらいたい」(工藤選手)次のステージに進むためにもどうぞスタジアムで選手の応援をお願いします!
今日もご声援ありがとうございました。