2014年9月17日

決断

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担当:大重正人

本日、萩原靖社長とネルシーニョ監督が記者会見を行い、監督の今季限りでの契約満了をお知らせいたしました。突然の発表でサポーター皆様も大変驚かれたかと思いますが、「ナビスコのタイトルを争い、リーグ戦も上の順位を争う最中ではありますが、決断を早く伝えたいとクラブにお願いをしました。この決断を引き出しにしまうよりもオフィシャルにして、選手たちにも伝えたかった」と監督からの説明がありました。

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「チームと話し合い、共にコンセンサス(相互理解)のもとで、それぞれがこれから別の道を進むポイントだと思った。プロとして一人の人間として、レイソルで大事な経験を得て、さまざまな思い出があるし、また与えることもできたと思います。フロント、選手、仲間たちの理解や支えがあり、残してきた結果には大変満足しています」。

萩原社長からは、「2009年途中からの5年半で、J2、J1、天皇杯、ナビスコ、スルガ銀行チャンピオンシップを優勝。さらにクラブワールドカップ4位、ACLではベスト4。レイソルの黄金時代を築いていただいた」とクラブを代表しての大きな大きな感謝の言葉がありました。レイソルのクラブ、選手、スタッフ、そしてサポーターの皆さんにも「勝つクラブとは、こうあるものだ!」という信念を「VITORIA!」という言葉で明確に伝え、勝利への意思、勝利の文化を根付かせたのは、間違いなくネルシーニョ監督でした。ピッチ内での選手たちへの要求はもちろん、選手が最高の準備をできるように遠征への移動手段などにも最善を求め、クラブの意識も当然高まりました。すべては勝利のために。そういったクラブの決意と総力がなければ優勝を勝ち取ることができないことを実感しました。

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ただ監督は「私が伝えてきたやり方、哲学は永遠ではありません。また新しい体制、プロフェッショナルによって、またチームは動き始めるもの」とも言っています。長年、多くのクラブを率いてきた監督だからこその言葉でしょう。一方で「それでも、これまでのたくさんの経験や勝利のなかで、必要なこと、欠かしてはいけないことは選手たちの身体に染みついている。簡単になくなるものではないと思います」とも言っています。

この5年半で監督の指導を受けてきた選手たちが、その勝利の精神を受け継ぎ、また下の世代へ伝えていくことで、この数年で築いてきた土台をまた強くして、また新しく「柏レイソル」というクラブがさらに進化していかなければならないのです。

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まだ終わりではありません。監督からの冒頭の言葉で「報道陣の方々、今日は私の送別会ではありません」が印象的でもありました。まだ、リーグ戦11試合、ナビスコ連覇へはあと3試合を勝ち抜かなければなりません。今週は、今日明日と非公開練習が2日連続です。土曜日のレッズ戦への意気込み、勝利への執念はひときわ大きいものです。この「チーム」で戦える残り10数試合、変わらぬサポートをどうぞよろしくお願いいたします。

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