2014年9月19日

薫陶を受けて

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担当:大重正人

ネルシーニョ監督の今季限りの退任を発表して、初めての試合を迎えます。今週「サッカーダイジェスト」で2本の取材を受けましたが、ともに監督から大きな影響を受けたという話題がのぼりました。

まずは工藤壮人選手。同誌の「アギーレジャパンに推薦したい選手」というテーマ。先日のセレッソ戦で連続試合ゴールは3つで止まったものの、ノーゴールが続いた一時期を脱し、調子を上げているということでピックアップ。推薦したい選手のなかの一人として取り上げられました。レイソルでの現状、日本代表復帰への思いなど、1時間近く語りました。

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代表の話題では、準備された戦術ボードを使い、この2試合で感じた印象を説明。代表の4-3-3システムは、レイソルU-18と「ほぼ同じシステムでしたから」と長所や優位性をしっかり把握。まるで詰将棋のようにマグネットを手際よく動かしながら、自分が入ったとしたらこういう動きを狙いたいとか、またアギーレジャパンでの肝となるポジションなど。非常になめらかな説明に記者さんもカメラマンさんも大変驚かれていました。レイソルアカデミーで培われた戦術理解力は、彼の土台となって今なおしっかり根付いています。

監督に対する感謝の言葉も多くありました。「当時2年目の若手を起用するのは普通難しいはずだけど、自分を使ってくれた。また常に競争をうながして、会社も含めて、チームを成長させてくれた。とても感謝しているし、この最後の年でひとつでもタイトルを獲って、いい思い出を残して送り出したい」。さっそく来週23日に発売予定です。

そして「蹴球行路」という連載コーナーでは、布部陽功コーチがインタビューを受けました。プロ選手をめざしテストを受け、ヴェルディに受け入れてくれたのは、何を隠そうネルシーニョ監督。現役引退し福岡でのアンバサダー時代にアビスパU-14を引率し、レイソルフェスティバルで日立台に来た時に再会、その後レイソルでのコーチングスタッフに招いたのも、監督でした。「選手としても、指導者としても、本当に縁がありました」。その監督をサポートし、選手たちの成長を導くための方法論、言葉など、監督から学び取ったこと。まだ若かった工藤選手へのアプローチなどを振り返りました。こちらは30日発売号での掲載予定です。

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ネルシーニョ監督の薫陶を受けた選手・スタッフが、このチームとして戦えるリーグ戦は、あと11試合。アウェイ埼スタでのレッズ戦は、工藤選手に言わせると「あのスタジアムの雰囲気と多くのサポーター。一番燃えるアウェイです」。2011年12月3日にレイソルの新しい歴史を作った場所、そして来る11月8日には、もう一度ここに戻ってこなければなりません。今しか残せない足跡、勝利のために、明日埼スタへの参戦をどうぞよろしくお願いします!

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