悔しさを力に
担当:大重正人
11月に入り、東葛エリアの朝の最低気温は10度近くまで下がるようになりました。今週はナビスコファイナルウィークです。去年から大会フォーマットが代わり、前々日に出発し、前日公式練習、前日会見&前夜祭、そして決勝戦とACLのような形になりました。慌ただしさと緊張感に満ちた1週間はもう1年前のこと。準決勝まで勝ち進み、第2戦では決勝が手に届くところまで盛り返しただけに、Jリーグの中心にいられなかった寂しさや思いが募ります。
ただ、その悔しさを、選手たちはプラスに、モチベーションに変えて、リーグ戦で4連勝と勝ち進んでいます。この中断期間がちょっと恨めしいほどですが、それでも離脱している選手が増えつつありましたから、いいブレイクになるのではないでしょうか。今日のフィールド陣はボールをまったく使わず、室内ウェイトからピッチでのフィジカル強化。2日間のオフ明けでもあり「めっちゃキツイです」と高山選手は苦笑。それでも彼の快足はチーム内でも際立っていました。それに負けじと、誰も気を抜かず、膝に手を置いて息絶え絶えになるまでの走り込みでした。
今日は日本代表の発表がありました。レイソルでいま最も代表に近いのは、鈴木大輔選手でしょうが、彼の名前もリストにはありませんでした。「出場停止もあって、なかなかアピールできませんでしたから」。練習後、発表前でしたが、報道陣に囲まれてそう答えたダイスケ。「今はすべてが足りません」と自分と周囲の現状をぐっと受け入れ、まずはレイソルでのトレーニングに集中です。
「自分にとってはここ1か月ぐらい試合がない期間になるので、シーズンここまでの目に見えない疲れもあるだろうし、まずはリセットして、ここからもう一度フィジカルコンディションを上げていくところです」。欠場した2試合では、後輩の中谷選手の活躍もありました。また気持ちを新たに、日々の競争に挑んでいきます。
練習後、ドゥドゥ選手には、試合後の三小通りで配られる朝日スポーツキッズの号外がプレゼントされ、たいへん嬉しそうにしていました。今日は寒い一日でしたが、サポーター皆さんとの温かいふれあいがあって、選手たちの疲れも癒されたことでしょう。その応援と期待に少しでも応えられるように。今日から11月22日の大宮戦に向けて、リスタートが切られました。