覇気あふるる
担当:河原 正明
今日の日立台は、冷たい雨の降り続いた昨日とは変わって穏やかな冬晴れとなりました。昨晩はスタッフもクラブ事務所で天皇杯準決勝をTV観戦。土曜日の対戦相手である清水×G大阪戦、そして山形×千葉戦。結果はご存知の通り、G大阪と元レイソル・石崎監督が率いる山形が決勝進出しました。
ガンバには明神選手、山形には監督以外にも清水選手に小林亮選手、林選手に比嘉選手とかつて柏レイソルでプレーした選手が在籍しています。石崎監督にとっては前回決勝に進出した2009年元日と同じ相手。「イシさんに今度こそ」と願うサポーターもいれば「ガンバが勝てばJリーグ4位までACL出場の可能性が広がるかも・・・」と悩ましいかもしれませんですね。
でも、その権利を得るには残り2試合で勝ち点を積み上げなければいけません。土曜日に対戦する清水は昨日の天皇杯でリーグ戦に出場した選手の大半を温存していました。今年7月アウェイでの対戦は0-3で完敗。激しい守備に手を焼き、ボールを奪われてから失点を繰り返す。シュートもわずか3本と相手の狙い通りにやられた試合のひとつでした。
しかし、その試合後のロッカールーム。選手たちに監督から「下を向くな。試合で戦っていないものは一人もいなかった。この状況を変えられるのは自分たちしかいない!」熱い檄が飛びました。次の川崎戦、ホームで熱いサポートを受けて勝利。8月のリーグ戦無敗とチームがググッと上昇していったのは偶然ではないと思います。
そこから現在の順位まで上昇したのは監督以下スタッフ、そして選手たちと支えるサポーターがいたからなのは間違いありません。
中でもレアンドロ選手は、夏場以降トップフォームを戻しています。リーグ戦、カップ戦での得点もさることながら最前線でどんなに厳しいマークを受けても『チームのために』と献身的にプレーし続けてくれています。実は10月のJリーグ月間MVPに惜しくも次点で選出ならず、なのでしたが、選定されてもおかしくなかったのにという思いは、レイソルサポーターの皆さんならお判りでしょう。
ネルシーニョ監督は前線の3選手の組合せを何通りも試みて勝ち星を上げてきましたが、1トップの多くはレアンドロ選手が努めています。大事なところでポイントに結びつく得点を奪うことができる。工藤選手もそうですし、太田選手やドゥドゥ選手もその能力を発揮してくれています。そういう環境で強敵に打ち勝つ、連勝をし続けている現在のチームの雰囲気は2011年終盤に似ていると感じます。そして 「同じ相手に2度。しかもホームで負けるわけにはいかない」と何人もの選手が話していました。明確な目標に向けて、チーム一丸となる戦いにすべく。残り2試合もご注目ください。