アレグリア
担当:河原 正明
10勝5分1敗。これは柏レイソルの2014シーズン第32節までのリーグ戦ホームゲームの戦績でした。そして今日の清水戦、新たに勝ち星を一つ追加して11勝5分1敗。ホームゲーム15試合連続無敗のクラブ記録を更新して日立台での公式戦は終了しました。
試合開始3時間前ごろから降り出した雨でしたが、キックオフ直前に止み、試合が始まると"太陽王"にふさわしく陽も差して来ました!モヤっとした天気を吹き飛ばすかのように、前半からゴールラッシュで残留争いに後のない清水エスパルスを迎え撃ちます。
10分、栗澤選手がドリブルで中央から左に向かって持ち上がり相手DFを引き付けると、右サイドの裏のスペースに走っていた太田選手にスルーパス。ダイレクトでクロスを送ると揺さぶった守備陣の隙間からフリーで走りこんだレアンドロ選手が難なくネットに沈めます。
その後少し停滞する時間があったものの、38分にまたしても右サイドからゴールが生まれます。1点目と同じように相手の裏を駆け上がったキムチャンス選手が渾身のクロスボールをあげます。レアンドロ選手のヘディングシュートは弾かれるものの、詰めていたドゥドゥ選手がごっつあんゴール!2点をリードし、後半へ。
後半は左サイドから攻め入り、3点目。橋本選手から太田選手へ、ヒールで落とすとレアンドロ選手がラストパス。これをドゥドゥ選手が「トラップしてから落ち着いてGKの動きを見て決めるだけでした」というコンビネーションで試合を決定付けました。
前線に長身の選手を揃えて反撃に出る清水に一矢を受けますが、そのままタイムアップ。ネルシーニョ監督のホームラストゲームを2000年以来の6連勝、白星で終えました。
霧が立ち込める幻想的な雰囲気の中始まった最終戦セレモニー。チームを代表して大谷キャプテンが「今年一年間日立台でリーグ戦は1敗だったのはサポーターの皆さんの後押しの結です。タイトルを取れなかった悔しさはありますが、最後の新潟戦も応援してください!」と挨拶。順位は変わらず5位ですが逆転で4位へ、そしてアジアへの扉に手をかけに進みます。
そしてネルシーニョ監督の番。贈るビデオ、歴代のタイトルをモチーフにした『御礼』コレオグラフ。「この5年半、柏レイソルとそれ以上荷サポーターの皆さんが勝者になったと思います」。何よりも勝者であり続けることを強く望んだ指揮官の口から出たのは、支えていただいたサポーターへの暖かい労いの言葉でした。
「柏レイソルはこれからも勝者であり続けなくてはいけない。だから選手を支え続けてください」ラストメッセージに万雷の拍手とネルシーニョコールでお見送りをしていただきました。
ホーム最終戦、これまでも多くの勝利を共にして、掴んだタイトル。数々の思い出がよみがえります。でも監督は感傷的になることはきっとリーグ最終節新潟戦が終わるまでないだろうと思っていました。でも、日立台に別れを告げながら歩いていた監督の目は確かに潤んでいました。
「アレグリア」。日本語で喜びを意味します。会見で話したポルトガル語がハッキリと耳に残っています。「最後のセレモニーは本当に感動しました。長くプロの世界にいますけど今日は特別でした」と述べました。
ここ柏で喜びを得てきたこと。そして「まだ最後の新潟戦に勝って柏でのキャリアを『成功で終える』こと」その目はもう次に向かっていました。
ホームで最高の雰囲気を作っていただきましたサポーターの皆さま、ありがとうございました。あと1試合、可能性を残して新潟に向かえます。
さて、今日は長らくクラブをご支援いただいていますユニフォームスポンサー"アフラックデー"でした。恒例のダックも今回はクリスマスバージョン。来場者プレゼントも大盛況でした。また来年もよろしくお願いいたします!
そして明日も喜びの時が訪れるかもしれません。柏レイソルU-18が出場している高円宮杯プレミアリーグ。ホーム最終戦 青森山田高戦が14時から日立台で開催されます。引き分け以上で、昇格即EASTブロックの優勝となります。
入場は無料となっています。メインスタンドを開放しますので、ぜひご声援ください!