2015年12月29日

終戦

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担当:大重正人

今日で2015シーズンの大会をすべて終えることになってしまいました。天皇杯はラウンド16、準々決勝、そして今日の準決勝とすべて延長戦へ、120分を超える死闘に次ぐ死闘ばかりでした。今日のレッズ戦も立ち上がりの相手の仕掛けに押し込まれるものの、以降はディフェンスでの連携も高まり、チャンスは多くはありませんでしたが、0-0の拮抗した接戦に持ち込んでいきました。

しかしPK戦が見えてきた117分。相手の左サイドからの攻撃を懸命に跳ね返そうとしましたが、そのこぼれを拾われ、最後は李忠成選手のヘディングでネットを揺らされ、0-1。残されたわずかの反撃の時間に3度目の奇跡は叶いませんでした。大の字になってピッチへ倒れこむ選手、ユニフォームで顔を覆う選手。この試合に、この天皇杯優勝にすべてを懸けていた選手たちの姿。今年のすべてが終わってしまったんだという瞬間、胸が激しく痛む光景でした。

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大谷キャプテンの回顧です。
「タツさんの元で、僕ら上の年代の選手にとっては新しいサッカーで、そういった考えがあるんだとかそういうサッカーがあるということに触れられたことは、今後のサッカー人生に活きると思う。ただどんなサッカーであれ結果に結び付けなければいけない。自分達のサッカーも大事だけれど、何よりもそれを結果につなげてこそ意味があるし説得力もある。その辺は今年足りなかった部分。若い選手が多く出場機会を得ることになった年だと思うけれど、良い選手も多いけれど、もっともっと彼らが中心選手になっていくためにはもっとやらなくてはいけない。若い選手達が多くの試合に出て色々な経験を積んだということは、この先に向けて大きいことだと思う」

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そして無念の気持ちの中、さらに驚かれるお知らせを発表することになってしまいました。工藤壮人選手が、海外に挑戦することになりました。アメリカのメジャーリーグサッカーに所属する、バンクーバー・ホワイトキャップスへ来季から移籍します。いつまでも「柏の9番」「エース」でいてほしい。そんな思いが何より一番だけど、でも彼が常に上をめざしてきたからこその今があって、その挑戦を止めたら工藤壮人でなくなってしまう。だからこそ旅立つ彼を気持ちよく送り出したいと心から思います。明日、今季を終えて落ち着けた状態で発するクドーの思いや言葉をお伝えいたしますので、今しばらくお時間をいただければと思います。

そして明日はチームの活動最終日。午前10時からのミーティングのあと、練習はありませんが、ファンサービス対応をおこないますので、年の瀬の忙しい最中ですが、足をお運びいただければと思います。