初勝利ならず
担当:大重正人
立ち上がり、右サイドからサイドバックの伊東選手が果敢なオーバーラップを仕掛け、大津選手の惜しいシュート。またセットプレーのチャンスから秋野選手のゴールへのキックになだれこむなど、立ち上がりから力強さや迫力を見せていたレイソル。しかしひとつのファウル、ひとつのフリーキックから前半9分にこぼれ球を押し込まれて失点。さらにムルジャ選手のパワフルな突進を許して、15分に2点のビハインドを背負ってしまいました。
メンデス監督はすぐに山中選手のアップを命じ、22分に投入。そこからは1点を返すために当然ペース配分を考えるよりもフルパワーを出し切っての時間が続き、体力的に非常に厳しい戦いを強いられました。それでも右サイドからは伊東選手、左サイドから山中選手が積極的なアタックやスプリントを繰り返し、その裏でさらされるカウンターの脅威に対しても、増嶋&中谷のCBコンビが立て直して大きなピンチを作らせませんでした。
しかし「2点目を獲られて、相手に余裕をもたせてしまった」という大谷選手の言葉。レイソルは後半の多くの時間を相手陣内でプレーし攻め込みましたが、後半のシュートは5本。山中選手の仕掛けからを中心に、前後半合わせて13本ものCKを獲得しましたが、リードしたアルディージャの守備意識や集中力は最後まで途切れることなく、無得点での敗戦。試合後、大宮まで駆けつけてくださったサポーターの方からは厳しい声が響いていました。
開幕連敗スタートは2004年の2ndステージ以来のこと。選手個々からは当然自身のプレーへの反省、チームとしての現状足らない部分など、これからいかに改善していくかという言葉が多く聞かれました。今節はACL組の試合が日曜開催のため、すべてのチームの結果ではありませんが、開幕2連勝の鹿島と大宮とは、すでに6ポイントの差がひらいています。求められるのはやはりゴール、失点回避、そして勝利という結果です。来週はホーム日立台でのジュビロ磐田戦。何よりも歓喜の瞬間を待っているサポーターの皆さんに、なんとしても勝利を届けねばなりません。