2016年3月24日

ナビスコ福岡戦

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担当:大重正人

またしても、2-2。3試合連続の2-2。ここ2試合とは異なり、前半に2点のリードを許し、磐田戦、新潟戦以上に厳しい展開を強いられました。それでも「自分たちのサッカーで点を取ろう!」と下平監督から送り出された選手たちは、ビルドアップから丁寧にボールをつないで前進し、中盤の大谷、茨田、小林選手たちがボールをキープ。縦パスやサイドへボールを動かし、アビスパを自陣に押し込みます。ボールを失っても、攻撃から守備への切り替え、プレッシングが非常に早く、相手に攻撃の糸口を作らせません。こうして、後半はレイソルがはっきりと主導権を握り、時間を進めていきました。

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後半10分、「武富を狙ったクロスでしたが、でもゴールへ向かうという気持ちがあったからこそ」と輪湖選手のキックがGKの頭上を越えて、ゴールネットへ。これで完全に息を吹き返し、20分には下平監督が伊東純也選手を投入。「相手を押し込んで、サイドで1対1になる場面が増えていたので、1対1に強い伊東を使えば、もっと制することができる」と、その狙い通りに右サイドから伊東選手がスピードに乗って、さらに攻撃の迫力が増します。

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そして32分、伊東選手のクロスを武富選手がヘディングで折り返し、バーに跳ね返ったところを田中順也選手が蹴りこんで、ついに2点差を追いつきます。のこり10分以上、勢いは完全にレイソルにあり、大津選手、中川選手と攻撃のカードを切って攻めたてましたが、最後の3点目が奪えず。ナビスコカップ、グループステージ初戦は勝ち点1という結果に終わりました。

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敗色が濃かった展開から、よく盛り返しましたが、後半が良かっただけに、やはり前半の試合運びが悔やまれます。下平監督は「前半、警戒していたセットプレーでやられ、さらにPK。ボールをしっかり動かして、主導権を握りつつあるところでの2失点。最悪というかとても痛い前半だった。この試合は失点を一つでも減らしていこうというなかで、また2失点してしまい、また今後への課題になりました」と試合を振り返りました。

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大谷選手は「細かい所や90分当たり前にやらなくちゃいけない所を、どれだけみんなが集中力を保ってできるか」。田中選手は「課題はやっぱりセットプレーです。でも新しいやり方が守りやすいと思っているし、そこは迷いなくブレずにやっていきたい」。この日のアビスパは180cm以上のフィールド選手が6人。体格で勝る相手に対し、チームとしていかに対抗していくかも大きな課題となっていくでしょう。

それでも、この2試合の試合後から比べると、選手たちの表情、言葉から前向きな様子もうかがえたのも事実です。輪湖選手は「今年は前半に失点してしまう試合が多いが、逆に言えば、そういった時にも立て直せる力が今年のチームにはある。後半に強いからこそ、前半を0点で抑えて、折り返すことが大事になってくる」。また今季初めてゴールマウスを守った桐畑選手も「後半はシモさんのやりたいサッカーができていたと思うし、あのサッカーを前半からやらないといけない。スコアが動いて、試合が動いていく中でそうなっていくのかもしれないけど、自分達が前半からもっと主導権を握ってプレーすることができれば結果も変わったと思う」。そして最後に「でも、思うだけでは変わらない。日曜日は勝ちにいきたい」と力強く決意のほどを話しました。

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次戦は、3月27日日曜日、ナビスコカップの第2戦のベガルタ仙台戦です。今日も平日のロングアウェイにもかかわらず、いつものサポーターの応援歌がレベスタにしっかりと響き、選手たちを後押ししてくださいました。いつも本当にありがとうございます。その応援に応えるためには、やはり勝利しかありません。日曜日の日立台、次こそ下平レイソルの初勝利をチーム、サポーター全員でつかみ取りましょう!

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