2007年6月21日

神様の試練

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本日の担当:桜林 舞

負けました。痛恨のロスタイムでの失点。今季開幕以来、日立台での4試合連続無失点記録もストップです。「89分59秒まで耐えていたのに」という山根選手の言葉に、選手やサポーターの皆さんやスタッフの気持ちが象徴されていることと思います。

スカパーのフラッシュインタビューにて「立ち上がりを押し込めて、これからという時に一人退場者が出てしまった」と石崎監督。フランサ選手以外の起点をつくる必要性を常々口にしている石崎監督。解説の柱谷幸一さんに、この数試合勝ちきれていない原因は?と問われて「相手を崩しきれないところです。攻撃の起点をフランサに頼ってしまうので、どうしてもフランサにボールが集まってしまう」と渋い表情。記者会見に向かう途中も「今日は、なんも話すことないわ」とさすがにため息まじりでした。

失点直後、やりきれなさにボールを蹴る蔵川選手。苦悩の表情で両手で頭を抱えた山根選手。メインスタンドへの挨拶で涙を拭っていた大谷選手。表情を歪ませて、足早にロッカールームを後にする選手たちが、ラスト1分を切っての攻防戦に競り負けた悔しさを物語っていました。

それでも、ほぼ埋めつくされた日立台からはいつもよりも長い拍手が90分を集中力を切らすことなく戦い続けた選手を暖かく包んでいました。本日も熱い声援、ありがとうございました。

ロスタイム、ホーム日立台での黒星。10人で競り合った、0-1。後半、数的不利になったレイソルが、鹿島に押されっぱなしだったわけではなく、10人が必死に走って、必死に守って、鹿島のゴールを攻めるチャンスもきちんとつくり、12番目の選手たちも力の限り声を出し続け、精一杯戦った結果。

せめて引き分けたかった、最後の最後で残念だった勝ち点0であったことは確かですが、13本の鹿島のシュートを1失点に抑えることができた、と前向きに捉えることもできるはずです。J1は甘いところではない。レイソルはもっと強くなれる。日立台の神様が与えた、まだまだ挑戦者としてやるべきことがある、という思し召しなのかもしれません。その試練を乗り越えなければいけませんし、乗り越えたときに次なる地平が見えてくるのでしょう。

気持ちを切り替えて、3日後の横浜FC戦に臨みましょう!