明日は甲府戦
担当:大重正人
今週のJリーグは、日曜開催。レイソルは19時からホーム日立台でのヴァンフォーレ甲府戦です。一昨日の天皇杯3回戦では愛媛FCの堅守に苦しみながら1-0で勝利。ただ延長戦に持ち込まれ120分フルタイムを戦った上での中2日での戦いです。レイソルはいかに疲労を回復してキックオフを迎えられるか。また輪湖直樹選手が出場停止でもあり、新たなメンバーを加えての18人で、この連戦を切り抜けなければなりません。
明日のスカパー!中継は、J-SPORTSでの放送です。今年は3回目の放送ですが、今回もおなじく、同局サイトでのプレマッチインタビューがすでに掲載されています。中谷選手、中川選手に続く今回は、チーム最年長のベテラン栗澤僚一選手です。今月5日に34歳となりましたが、いまだにチーム随一の運動量を誇り、トラッキングデータでの走行距離もトップクラスです。習志野高校、流経大、FC東京と、もともとは中盤の攻撃的な選手でしたが、レイソル加入後に本格的にボランチとなり、攻守の切り替えや、相手へのプレッシングや球際のファイト、セカンドボールの予測など、新たにプレーの幅を広げながら、プロ12年目のシーズンを戦っています。
J-SPORTSのインタビューでは、動画では今季の戦いぶりや甲府戦に向けての意気込みを語り、テキストインタビューでは、地元である松戸での少年時代、プロになるまでのキャリアを存分に振り返っています。その中でインタビュアーであり、プロデューサーである土屋雅史さんからクリへプレゼントが。「これ!!もちろん覚えていますよ!!」という逸品。
これは流経大4年で、FC東京の特別指定選手だった2004年夏にFC東京のスペイン遠征に参加したときに、現地で販売されていたものです。左はデポルティーボのレジェンド、バレロン選手、その右になんとクリがいます!「僕は特別指定の大学生だったんですけど、なんで自分だったんでしょうね(苦笑)」。現地遠征に帯同取材した土屋さんがバレロン選手からサインをもらい、FC東京時代のクリにもサインをもらったものを、十数年大切に保管していたそうです。
「やっぱり持つべき人のところにあったほうがいいかなと思いまして」と、今回ありがたくお譲りいただきました。「いろんな思い出がありますよ!すごくいい経験をさせてもらいました」とクリも当時を懐かしみました。インタビューはこちらのリンクから、ボリュームたっぷりです。明日の試合までに、ぜひともご覧ください。
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016092316495502.html
対戦する甲府は、現在年間順位で14位、J1生き残りをかけて立ち向かってきます。2014年にレイソルでプレーしたドゥドゥ選手が夏から加入し、勝ち点を着実に積み上げています。ドゥドゥ選手が膝を痛め、この日立台で会えないのはさみしいのですが、彼がいれば、間違いなくレイソルにとって脅威となったことでしょう。
甲府のここ5試合は2勝2分1敗と勝ち点8を獲得。浦和に0-2、川崎に0-4と連敗した後、山本英臣選手がチームに戻った結果のこの5試合。甲府で14シーズン目を迎える36歳の大黒柱がチームに安定感と守備の堅さを蘇らせました。元レイソルの土屋選手は42歳、189cmの長身・盛田選手は40歳と経験豊かな大ベテランが健在です。
昨年8月30日の対戦ではレイソルが前半完璧な内容で2点をリードしながら、後半に2点を返されてドローに。3連勝と波に乗っていたところで痛い引き分け。シーズンを見れば結果的にこの試合で逃したリズムが後を引きました。11月の天皇杯ラウンド16でも苦戦。先制しながら追いつかれ、鈴木大輔選手の退場。延長120分にクリスのダイレクトシュートで辛くも勝ち進みました。伊東純也選手のスピードも私たちに鮮烈な印象を残しました。
守備の強固さが甲府の大きな持ち味ですが、盾を構えながらも、常に刀を抜く準備ができているという印象です。5バックからウイングバックが素早いカウンターを仕掛けたり、また4バックになったり、ゴールの機会を狙い定めて仕掛けてきます。展開によっては勝ち点1でもいい、そんな徹底した戦いをチーム一丸となって見せることもあります。
「相手の堅い守備をいかに攻略できるかというテーマは、愛媛戦同様、今回も同じになる。特に最後のフィニッシュ、シュートまでどう持ち込んでいくかに尽きる。どう得点を挙げるかということにこだわってやっていきたい」。下平監督の言葉通り、90分間の勝負でゴールを挙げ、しっかり勝ち点3を獲らなければ、今度こそステージ優勝のチャンスが絶望的になります。一戦一戦が「マストウィン」のゲーム。明日の日中は久々に太陽が日立台を照らす日曜になりそうです。ナイトゲームではありますが、ぜひとも日立台に柏の力、サポーターの力を結集して、勝利をつかみとりましょう!