2017年8月 9日

鳥栖戦

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担当:大重正人

平日のナイトゲームにもかかわらず、柏熱地帯からバックスタンドにかけて、ほぼ満席状態で黄色一色に染まり、神戸戦に続いて強烈なホームの雰囲気を作ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。そんな中、相手のシュート6本に対し、20本ものシュートを浴びせ、コーナーキックも相手を10本上回る14本のチャンスを迎えながら、ついにゴールネットに突き刺すことができませんでした。

鳥栖の選手たちの身体を張ったプレー、粘り強く最後まで崩れなかった守備陣。一方、レイソルのディフェンス陣も、0-0というタイトな展開、中3日の試合、30度近くの気温で湿度70%というなかで、外国籍選手のパワフルなカウンターにさらされながら、ゴールを守り続けたこと、しかも最後は2人を退場で失うピンチを凌ぎ切ったのですから、双方称えられるべき奮闘だったと思います。

そして、クリスがペナルティエリアで倒され、「スタジアムのみんながPKだと思ったんじゃないかな」と苦笑いで振り返るしかなかったシーン。そしてアディショナルタイム、相手DFに懸命にアタックに行ったディエゴ2枚目のイエローカードをもらったシーン。下平監督は「ディエゴに聞いたら、触っていないと言っていました」と言及し、DAZNを見返しても、その通り触れていないように見えます。触っていなくても危険なプレーだとしてファウルになるケースもあるとは思いますが、でもどうしてカードが出てしまったのか。そして、この試合ばかりか、次の清水戦まで出場停止になってしまったことは、レイソルにとって大きなダメージです。

判定が変わるものではありませんが、ゲーム後にクラブからの意見や見解をレフェリーアセッサーに伝え、意見の交換をおこなっています。今季から始まったJFAレフェリーブリーフィングでは、数々の事例が紹介され、今後の判定や試合進行に活かされる取り組みがされていますが、この試合のことも、一サッカーファンとして、どういうふうに見えて下された判定なのか、その判定について解説をいただけたらなと思います。

「ただ勝てるチームというのは、こういう試合をものにできる」というクリスの言葉がすべてです。レイソルが、多くのチャンスを作り出し、いくつかの決定機を仕留められなかったことに尽きます。鳥栖は、試合開始は水野選手をトップ下において、2トップが中谷&中山コンビをマークし、水野選手がボランチをマークする形でビルドアップを封じてきました。途中からは水野選手が右サイドへ回り、4-4-2の形。レイソルの両サイドバックにはサイドハーフがしっかり張り付いて、6バックのようにも見えました。

後半からはCBを増やして、3バックや5バックの形へと、システムを変えながら、一度見えかけた攻撃の糸口を、またゼロに戻すような変化、戦術を続けていました。守備の戦術を徹底してやり抜いていました。そんなサガンに対し、レイソルは、途中から小林選手を下げ、ブラジルトリオ+ボギョン選手+伊東選手と超攻撃的な形でねじ伏せに行きましたが、ゴールという形には実らず。この大変な暑さの中、中3日という過酷な状況でもタフに走り戦い続けただけに、本当に悔しいドローです。

来たる日曜はアウェイで清水戦です。今日はレイソルが苦戦したセレッソを、0-2のビハインドからひっくり返す強さを見せています。ディエゴとボギョンを欠くレイソルですが、「連戦の3つめでフレッシュな選手が出られるということをポジティブに考えたい。今、出番がない選手達も自分が出て、何とかしようとモチベーションの高い状態でいると思うので、そこに関しては心配はしていない」という大谷選手の言葉通り、チームの総力を挙げて戦い、勝ち点3を獲りに行かなければいけません。正念場が続きます。