2018年7月27日

明日は神戸戦

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担当:大重正人

まず昨日ですが、アカデミーの松本拓也GKコーチがドイツの1.FCカイザースラウテルンへ研修派遣されることをお知らせしました。これはJJPという、日本サッカー協会とJリーグが、協働で行っているクラブ支援プログラムのサポートを受けて渡独することになりました。松本コーチはレイソルユース卒業後、今から20年ほど前にドイツのクラブでプレーした経験があり、フロンターレやレイソルでの指導経験を積んで「もう一度ヨーロッパで指導者として挑戦したい」という積年の思いを後押しすることになりました。23日からドイツに渡っており、現地の写真も送ってくれました。ドイツは日暮れが遅く、9時を過ぎても明るい空が広がっているそうです。柏から世界へ、ドイツでしか得られない貴重な経験を持ち帰ってもらいたいと思います!

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トップチームは、明日土曜日、アウェイ神戸でのヴィッセル戦を迎えます。先日のアントラーズ戦では6失点。「自分たちで崩れてしまった失点が多かった」という言葉もありましたが、改めて映像を見返すといろいろな状況が見えてきます。
1失点目は2列目からの飛び出しに誰もついていけなかった。マークを受け渡すのか、そのまま付ききるのか。2失点目は相手のカウンターからスピードダウンさせたように見えましたが、守備の陣形を作る前にミドルシュートを打たれました。3失点目はDF鎌田選手から右SB小池選手へのロングパスがつながらず、その空いた右サイドからのカウンターを止められませんでした。前半ラストの連続失点、時間帯は非常にダメージが残るものでしたし、3失点とも最終ラインにDFは揃っていただけに、何とか防ぎたかったという思いが残ります。

4失点目はFW江坂選手と中盤との空いたスペースを使われてターン。さらに縦パスが入ると、これでレイソルの3人が置き去りにされて、最終ラインが下がりながらの難しい体制で相手のスピードに乗ったドリブルにさらされました。5失点目は右サイドから攻め込むもバックパスが乱れてカウンター。戻り切れないままグラウンダーのクロスから失点。6失点目もカウンター、敵陣のスローインにプレスするも奪切れずにハーフウェイからの独走ドリブルを許しました。

ピッチの中にいた選手たちは、なぜこういう状況になったのか、どこに改善点があるのか、もっと違う視点で感じ取ったことがあるはずです。一昨日のトレーニングの最中にはプレートを止めて、守備の動き方やポジショニングなど身振り手振りを交えて、多くの選手が自発的な意見を出し合い確認し合うシーンがありました。「オーガナイズして守りながらも最後の最後はボールと人に対して強くいかないといけない」「カウンターを受けない終わらせ方にもこだわる必要がある」「自分たちが攻めているときのリスク管理、誰が残って、誰が相手を捕まえるのか、お互いの考えを伝えあった」。

加藤監督も神戸戦へのこの1週間の取り組みをこう説明しました。「どうしてあの試合展開になったのか、試合の運び方、展開、戦い方が悪かったのか、そこを整理しながら取り組んできた。攻撃に行きたいがあまりにリスク管理が曖昧だったり、人数をどれだけかけていくかという攻撃のバランス、サイドだったら誰がどう絡んでいくか。選手はチームとしてやるべきことを一生懸命やろうとしてくれている。話し合いでそれぞれの考えを伝えあって、ボールの追い方だったりを前に行く時行かない時など、チームとして一本の筋を通すよう整理をしてきた」

90分間、刻一刻と変わる状況の中で辛抱強くやり続け、必要があればピッチ内で即座の修正もしなければいけません。個人として、チームとして、その時折の最善のプレーをやり続けることで無失点、そして勝利の芽が出てきます。イニエスタ選手の出場が有力視されていますが、その個の部分でもチームとしてもハードに、闇雲でなくオーガナイズして、前節の借りをしっかり返さないといけません。

※大型の台風が接近しています。名古屋での試合は中止が発表されています。27日16時時点では変更のお知らせはありませんが、Jリーグやホームクラブのヴィッセルからのお知らせがありましたら、ツイッターなどを通して速やかにお伝えします。試合観戦の有無にかかわらず、どうぞ天候には注意してお過ごしください。